Pain Monde

世界のパンニュースをキュレーション

2026年8月19日(水)
分類

2026年8月19日(水)

トレンドUK

ファストフードにもサワードウ、静かな浸透

一部のファストフードチェーンが、実は何十年も前からサワードウブレッドを提供していることが話題になっています。サワードウの魅力は、職人系ベーカリーだけでなく手軽な外食産業にも広がりつつあるようです。

出典: Web (UK)5 Fast Food Chain Sourdough Items You Should Try - The Takeout

トレンドGlobal

ロンドンの一軒、パンオショコラで受賞

ロンドン西部フラムにある小さなベーカリーが、パンオショコラで権威ある賞を受賞しました。ヴィエノワズリーの完成度の高さが評価されているようです。

出典: Web (Global)A Fulham Bakery Just Won a Prestigious Award for its Pain Au Chocolat

カルチャーFR

職場に広がる「フィカ」、菓子業界が注目

スウェーデン発祥の「フィカ」文化が、フランスの菓子業界で新しい販売機会として注目されています。ショコラトリーWeissのジョナサン・ショーヴ氏が、職場や家庭向けの甘いフィカ提案を発表しました。

出典: La ToqueFika time

トレンドGlobal

パリ11区、手作り重視のベーカリー人気

パリ11区で評判を集めるベーカリーが紹介されています。自家製にこだわり、天然酵母や長時間発酵、昔ながらの製粉方法を使ったパンが支持されているとのことです。

出典: Web (Global)Sweet spots in Paris' 11th arrondissement: pastries, bakeries, cafés, tea rooms, and chocolate shops. - Sortiraparis.com

新業態・注目店UK

マイアミの人気ポップアップ、実店舗へ

マイアミで人気を集めていたベーカリーのポップアップが、待望の実店舗をオープンしました。独自のペストリー目当てに、早くも行列ができているとのことです。

出典: Web (UK)This new downtown Miami bakery is already drawing crowds

カルチャーUK

スコットランド最優秀ベーカリー、4度目の受賞

スコットランド・スターリングのVera Artisan Bakery & Kitchenが「スコットランド最優秀ベーカリー」に4回目の選出をされました。地域に根差した個人店が長く評価され続けている例です。

出典: Web (UK)Vera Artisan Bakery named best in Scotland for fourth time | The Herald

2026年8月18日(火)

原料・相場US

消費者、穀物・豆類に健康価値を期待

米Ardent Millsの調査によると、消費者は穀物や豆類がより健康的な食品の選択肢になると考えていることが分かりました。全粒粉や雑穀を使ったパンづくりへの追い風になりそうです。

出典: Baking BusinessArdent Mills research reflects call for healthier ingredients

技術・製法US

焼き型を長持ちさせる手入れ術

Baking Business誌が、焼き型の扱い方や洗浄、離型剤の管理を見直すことで型の損傷を減らし、品質を保ちながら交換コストを下げられると紹介しています。小規模な店でも取り入れやすい日常のメンテナンスの工夫が中心です。

出典: Baking BusinessExtending baking pan life through handling and maintenance

技術・製法FR

ヴィーガン菓子、食品化学で全面刷新

フランスのLa Toque誌が、動物性材料をすべて植物性に置き換えるヴィーガン菓子づくりの動向を紹介しています。レシピを一から見直す必要があり、食品科学とR&Dが重要な役割を担っているそうです。より多くの人が楽しめる菓子として注目されているとのことです。

出典: La ToqueLa pâtisserie végétale ou l’art de marier et de substituer les ingrédients

新業態・注目店UK

初心者向けサワードウ全部入りキット

英Macalicious Baking Companyが、計量済み材料と道具、動画マスタークラスをセットにした初心者向けサワードウキットを発売しました。スケールもダッチオーブンも不要で、2斤分のパンが焼けるよう設計されています。サワードウ人気の裾野を広げる工夫として注目されます。

出典: Web (UK)Macalicious Baking Company Launches Complete Guided Sourdough Kit for Beginners | The Manila Times

経営・マーケットUS

サステナ施策、効率化で定着へ

Baking Business誌によると、製パン業界で長続きしているサステナビリティ施策は、コスト削減や生産効率の向上など実際の経営メリットに直結するものが多いという分析です。理念だけでなく実利と結びつけることが定着の鍵になりそうです。

出典: Baking BusinessSustainability in baking finds its business case

新業態・注目店UK

英国発、アジア融合ベーカリーが話題

英サウサンプトンに新しくオープンした、アジア料理とベーカリーを融合させた店を地元紙Daily Echoの編集部が実食レポートしています。パンと惣菜・スイーツの垣根を越えた組み合わせが評判になっているようです。

出典: Web (UK)The newsroom tried Southampton's new Asian-fusion bakery | Daily Echo

2026年8月17日(月)

新業態・注目店UK

英國の食の町、自家製粉のベーカリーが人気

イギリス・ライム・リージスが「食の目的地」として注目を集めています。地元では敷地内で製粉した小麦粉を使うタウン・ミル・ベーカリーが、サワードウのパンやペストリー、コーヒーで知られる存在として人気を集めているそうです。地域ぐるみで素材にこだわる姿勢が、観光客だけでなく地元客からも支持されています。

出典: Web (UK)Lyme Regis fast becoming top food destination | Dorset Echo

カルチャーGlobal

オーストラリアで広がる「むき出し」パン陳列

オーストラリアのペストリーショップで、焼き菓子やバンズをガラスケースなしにむき出しで並べる陳列スタイルが増えているそうです。衛生面の懸念より「見た目の魅力」を優先する狙いがあるとのこと。実際につまみ食いされてしまうケースもあるようで、賛否両論を呼んでいます。

出典: Web (Global)Pastry shops are displaying their buns uncovered – just don’t bite the merchandise | Australian food and drink | The Guardian

2026年8月16日(日)

トレンドUK

全米で伸びるサワードウ需要、量産体制を強化

コロラド州のIzzio Artisan Bakeryが第二工場をソーントンに開設し、製造面積は25万平方フィート超に拡大しました。背景には全米規模でのサワードウブレッド需要の高まりがあるとのことです。個人店とは規模が異なりますが、消費者側の嗜好の変化を示す指標として興味深い動きです。

出典: Web (UK)Bakers Have Been on a Building Spree | Food Processing

カルチャーUK

英南西部の小さな港町、自家製粉パン屋が観光の核に

イギリス南西部のライム・リージスが「南西部屈指の食の目的地」として注目を集めています。中心にあるのは敷地内で製粉した小麦粉を使う家族経営のTown Mill Bakeryで、サワードウやヴィエノワズリー、コーヒーを提供し、町の散策コースの一部にもなっているようです。

出典: Web (UK)Lyme Regis fast becoming 'top south west food destination' | Bridport and Lyme Regis News

新業態・注目店Global

元ICU看護師、ミシガンの小さな町で欧州菓子パン専門店

アメリカ・ミシガン州の小さな町で、元集中治療室の看護師が転身し、パリやイタリアの名店を思わせるヴィエノワズリーを焼いています。店内の音楽や雰囲気づくりも含め、欧州の空気を再現する試みが地元で評判となっているようです。異業種からの転身という点でも励みになる事例です。

出典: Web (Global)This retired ICU nurse is now baking the most incredible European pastries in a small Michigan town - mlive.com

2026年8月15日(土)

ダイジェスト2026-W33

今週の世界のパン:「本物」の発酵が問われる週

今週はアメリカで「本物のサワードウ」を巡る議論が話題を集め、天然酵母への関心が改めて高まりました。あわせて、無人販売や狭い厨房での工夫など、小さな店ならではのアイデアも多く見られた一週間です。

「本物のサワードウ」論争 カルチャー

市販の「サワードウ」表示の多くが実は天然酵母発酵ではないという指摘は、本物にこだわる個人店にとって違いを伝える好機になりそうです。

「設計上の賞味期限」と現実のズレ 技術・製法

想定した賞味期限と実際の流通日数のズレは、焼き菓子の日持ちと廃棄ロスを考える上で見逃せない視点です。

無人販売で成り立つサワードウ小屋 新業態・注目店

支払いを客の自己申告に委ねる無人販売スタイルは、地域の信頼関係があってこその小さな町らしい売り方です。

プレッツェル×クロワッサンが話題 トレンド

プレッツェルとクロワッサンを掛け合わせたハイブリッドペストリーは、折り込み技術を見せる新しい表現として参考になりそうです。

狭い厨房でも、パンはたくさん焼ける 技術・製法

限られたスペースでも動線を工夫すれば生産量を上げられるという事例は、多くの小規模店にとって励みになりそうです。

今週の世界のパンの話題 — X観測

サワードウの人気継続

米国と欧州でサワードウを使ったパンやペストリーの話題が活発です。サワードウナッツやフォカッチャなどのバリエーションが検索で急増しています。健康志向や風味の良さが支持され続けています。

テクスチャーハイブリッド菓子

クッキーとマフィンのハイブリッド「ムーキー」やモチ入りクロワッサンなどの新感覚ペストリーが注目されています。複数の食感を楽しめる点が消費者を引きつけています。欧米のトレンドレポートでも上位に挙がっています。

シカゴ新店が話題

シカゴにオープンしたフランス系ベーカリー「Guillotine Bakery」がSNSで話題です。新鮮なヴィエノワズリーやペストリーが好評で、行列ができるほどです。独立系ベーカリーオーナーも参考にしています。

「本物志向」への注目が高まる今、長時間発酵や天然酵母にこだわる個人店にとっては追い風の一週間だったと言えそうです。来週も現場発の小さな工夫に注目していきます。

カルチャーUK

火災からの再起、地域が後押し

モリスタウン出身として知られるサンフランシスコのベーカリーオーナーは、6月の火災で店舗に大きな被害を受けました。その後、地域コミュニティからの支援が集まり、営業再開にこぎつけたということです。

出典: Web (UK)Baker’s business back after community rallies post-fire | Business News | vtcng.com

新業態・注目店UK

無人販売のミニベーカリー

バージニア州ルーレイのArtisan Bakeryが運営する「The Bread Shed」は、無人・信用払い方式の路上ミニベーカリーです。サワードウやサンドイッチ用パン、シナモンロール、スコーンなどを並べ、開業コストを抑えた小さな業態として注目されています。

出典: Web (UK)Bakery, Housing to Bring New Life to Luray’s Former Art Warehouse

トレンドUK

クリーンラベルの家庭用製パン機

2026年向けのホームベーカリー機ガイドでは、ドウコンディショナーなどの添加物を使わず、小麦粉・水・塩・イーストなど最小限の材料で焼ける機種が紹介されています。PFASフリー素材や植物性生地向けの専用コースを備えたモデルも登場しており、家庭用機器でも「クリーンな配合」への関心の高まりがうかがえます。

出典: Web (UK)Best Bread Machines 2026: Four Ingredients, No Dough Conditioners – One Green Planet

経営・マーケットIT

陳列が売上を左右する5秒間

イタリアの菓子店・パン屋を対象にした記事では、来店客が商品を選ぶまでの判断時間はわずか5秒とされ、ショーケースや動線の設計が売上を左右する重要な要素だと指摘されています。味以前に「見た目の第一印象」で判断されるため、什器や陳列を単なる備品でなく販売戦略として捉え直す動きが広がっているそうです。

出典: Italian GourmetIl cliente sceglie in 5 secondi: vetrine, banchi e la scienza del colpo d’occhio

トレンドUS

サワードウ、売上30%超の伸び

アメリカのパン市場全体は横ばいが続く中、サワードウ製品はドル売上ベースで30%を超える伸びを見せています。新しいパンのカテゴリーにもサワードウの人気が広がりつつあり、専門店にとって追い風となりそうです。

出典: Baking BusinessSourdough finds growth in new bread categories

2026年8月14日(金)

トレンドUS

サワードウ、新しい表現へ

アメリカのアルチザンベーカリーでは、サワードウを軸にしながらも新しいフレーバーや商品フォーマットへの挑戦が進んでいます。伝統的な製法を守りつつ、ラインナップの幅を広げる動きが見られます。

出典: Baking BusinessArtisan bakers stay true to craft while creating new flavors and formats

経営・マーケットGlobal

ASEAN初のベーカリー展示会

2026年8月、インドネシア・ジャカルタで東南アジア初のベーカリー専門B2B見本市「Bakery ASEAN」が開催されます。150社以上の出展が予定され、中国系ブランドの存在感も目立つ見込みです。

出典: WorldBakersBakery ASEAN to Launch in Indonesia in August 2026

技術・製法US

臭素酸カリに代わる酵素配合

BreadPartnersが、クリーンラベルでコストを抑えた新しい酵素ブレンドを発表しました。かつて臭素酸カリウムが担っていた機能性を代替できるとしています。

出典: Baking BusinessBreadPartners launches clean label, cost-effective enzyme blend

新業態・注目店UK

韓国風ペストリー、常設店へ

サンディエゴの「Mon Chourie」は、2年間のファーマーズマーケットとポップアップ営業を経て、初の常設店をUniversity Heightsにオープンします。韓国の味を取り入れたペストリーが評判を集めてきました。

出典: Web (UK)Mon Chourie Is Opening Its First Permanent Bakery | San Diego Magazine

新業態・注目店IT

パン屋が一日で姿を変える店

ミラノ南部の「Forneria Metropolitana」は、パンとピッツァ、市場仕込みの料理を扱う店です。朝はベーカリー、昼はキッチン、夜にはピッツェリアへと、時間帯によって顔を変える営業スタイルが注目されています。

出典: Italian GourmetPane, pizza e cucina di mercato: dentro Forneria Metropolitana, isola felice di Milano sud

2026年8月13日(木)

カルチャーGlobal

45年変わらぬサワードウ、ネバダの老舗

アメリカ・ネバダ州の家族経営ベーカリーが、1980年以来45年間、同じサワードウのレシピと成形方法を守り続けています。変わらない味を求める常連客に支えられてきた歴史が紹介されています。トレンドに流されない一貫性の価値を考えさせられる事例です。

出典: Web (Global)A Nevada Bakery Has Baked The Same Sourdough Recipe Since 1980 | Taking The Kids

カルチャーUK

世界一のパティシエ、その原点

ブルターニュ出身のパティシエ、ブノワ・カステルさんが世界最優秀パティスリー賞に輝きました。パリの店では焼きたてのパンの香りが漂う中、今も新しいレシピの試作に取り組んでいるそうです。地方出身という背景と伝統を大切にする姿勢が、成功の鍵になっているようです。

出典: Web (UK)Breton-born world pâtisserie champion reveals secret of his success

技術・製法US

生地の乳化、科学から見直す

パンやペストリー生地における「乳化」を科学的な視点から解説する記事です。バターや卵、水分をなじませる技術は、クロワッサンやブリオッシュなどリッチドウの仕上がりを大きく左右します。「すべてのペストリー生地はマヨネーズのようなもの」という例えで、乳化の仕組みをわかりやすく紐解いています。

出典: Pastry Arts MagazineEmulsions: A Togetherness Not Easily Achieved

技術・製法UK

狭い厨房でも、パンはたくさん焼ける

アメリカ・フッドリバーのパイン・ストリート・ベーカリーは、限られたスペースと設備の中で驚くほど多くのパンを焼き上げています。狭い厨房での動線づくりや工夫は、小規模な個人店にとって参考になりそうです。

出典: Web (UK)Gorge Local - In Business: Behind the curtain at Pine Street Bakery | News | columbiagorgenews.com

新業態・注目店Global

歴史ある石畳通りに新店、評判のヴィエノワズリー

スコットランド・ロージアン地方の歴史ある石畳の通りに新しいベーカリーがオープンしました。看板商品は凝ったヴィエノワズリーですが、シンプルなクロワッサンやシナモンバンも根強く支持されています。伝統的な街並みと新しい味覚の組み合わせが話題になっているようです。

出典: Web (Global)The decadent Lothian bakery that's opened on this historic cobbled main street

2026年8月12日(水)

技術・製法UK

乾燥ライサワー種で職人らしさを時短再現

BreadPartners社が、乾燥させたライ麦サワー種と天然酵素を組み合わせた新しいベース材料を発表しました。長時間発酵をかけなくても、安定した風味と食感の「職人らしさ」を再現できる調達先の選択肢として紹介されています。

出典: Web (UK)BreadPartners introduces authentic sourdough bread base for artisan breads - Milling Middle East & Africa Magazine - No.1 Grains Industry Magazine & Website for Africa & the Middle East

カルチャーGlobal

世界一のパティシエ、パンへの原点回帰

フランス人パティシエのブノワ・カステル氏が「世界最優秀パティシエ」に選ばれました。パリに複数の店を構える今も、パン生地の香りが漂う厨房でレシピの試作を続けているといいます。華やかな肩書きより、素材と向き合う職人としての姿勢が評価の背景にあるようです。

出典: Web (Global)French pastry chef crowned world's best aims 'to be world champion every day' - France 24

新業態・注目店UK

無人販売で成り立つサワードウ小屋

アメリカ・ユタ州ワシントンシティの「The Utah Scene」は、屋外の棚にサワードウパンを並べ、支払いを客の自己申告に委ねる無人販売スタイルで営業しています。地域の信頼関係があってこそ成り立つ、小さな町ならではの仕組みです。

出典: Web (UK)Grab a loaf, leave the cash: This Washington City sourdough bakery operates on the honor system | Life | stgeorgeutah.com

技術・製法UK

チーズとチリのサワードウ・グリッシーニ

イギリスのLovingly Artisan創業者エイデン・モンクス氏が、連載「Becoming a Baker」でチーズとチリを効かせたサワードウ・グリッシーニのレシピを公開しました。友人と分け合うのにちょうどいい、気取らない一品として紹介されています。

出典: Web (UK)Sourdough Cheese and Chilli Grissini by Lovingly Artisan | Great British Life

新業態・注目店Global

歴史ある通りに新店、看板はヴィエノワズリー

スコットランド・ロージアン地方の歴史ある石畳通りに新しいベーカリーがオープンしました。華やかなヴィエノワズリーで評判を呼んでいますが、シンプルなクロワッサンやシナモンバンも変わらず選べるとのことです。

出典: Web (Global)The decadent Lothian bakery that's opened on this historic cobbled main street

2026年8月11日(火)

新業態・注目店IT

全日型ベーカリー、伊に9店舗目

イタリアのベーカリー「Sfoorna」が新業態「Sfoorna Carpe Diem」をフランカヴィッラ・アル・マーレに開業しました。朝食から夕食まで一日を通して利用できる全日型フォーマットで、創業15年を経て9店舗目の展開となります。

出典: Italian GourmetA Francavilla al Mare nasce Sfoorna Carpe Diem: il nuovo format che unisce colazione, pranzo e cena

トレンドUS

「本物志向」で伸びる職人パン

アメリカの消費者は価格よりも本物らしさや品質、クリーンレーベルを重視してパンを選ぶ傾向が強まっているそうです。量販パンからアルチザンパンへのトレードアップが進んでいます。

出典: Baking BusinessConsumers seek more from bread, pushing artisan growth

トレンドUS

余剰パンから作るパスタ、米上陸へ

欧州の職人パンの端材から作られる「デニッシュ・パスタ」がアメリカ市場に登場する見込みです。廃棄ロス削減につながる新しいアップサイクルの形として注目されています。

出典: Baking BusinessDanish pasta coming to United States

カルチャーGlobal

ミラノ、伝統と新潮流のパン屋巡り

ミラノでは1936年創業の老舗パスティッチェリア「Cucchi」のような伝統店と、フランス風ヴィエノワズリーを掲げる新しい店が共存しています。ホテルの朝食よりも街のパン屋を選ぶ旅行者が増えているという記事です。

出典: Web (Global)Milan’s Bakery Scene is Worth Skipping Your Hotel Breakfast

トレンドGlobal

プレッツェル×クロワッサンが話題

粗塩の食感とクロワッサンの層状構造を組み合わせたハイブリッドペストリーが海外で注目されています。断面の層が写真映えする一方、トッピングを盛りすぎると折り込みの美しさを隠してしまうと指摘されています。

出典: Web (Global)Pretzel Croissant Hybrid Combines Two Bakery Classics in One Irresistible Pastry - Biobäeckerei

技術・製法US

「設計上の賞味期限」と現実のズレ

製品開発時に想定した賞味期限と、実際の流通過程で失われる日数には差があるという指摘です。14日を想定していても流通だけで7日分が失われるケースがあり、配送体制まで含めた設計の見直しが必要とされています。

出典: Baking BusinessThe Shelf Life You Formulate Isn’t the Shelf Life You Ship

2026年8月10日(月)

新業態・注目店UK

英国の小さな街の職人パン屋、拡張再開

イギリス・リークの職人系ベーカリー「Live Love Loaf」が、より広く明るい店舗に生まれ変わりました。元銀行員のご主人と元保育士の奥様が脱サラして始めた店で、英フィナンシャル・タイムズ紙にも英国屈指のベーカリーの一つとして紹介されています。サワードウを中心に幅広いラインナップを揃えているそうです。

出典: Web (UK)'Bigger and brighter' North Staffordshire bakery back open - The Sentinel

トレンドGlobal

日本の食パン、英国でTikTok人気

TikTokをきっかけに、イギリスで日本の「ミルクブレッド」(食パン)や、フルーツサンド、スフレパンケーキなど東アジア発のパン文化への関心が高まっています。柔らかく甘みのある食感と可愛らしい見た目が若い世代に受けているようです。日本の定番が海外で新しい潮流として注目される好例といえそうです。

出典: Web (Global)Sweet, soft and playful: TikTok turns Japanese milk bread into UK’s latest food craze | Food | The Guardian

2026年8月9日(日)

ダイジェスト2026-W32

今週の世界のパン:サワードウ、本物と小さな一歩

今週は、自宅や地下室からマイクロベーカリーを立ち上げる小さな挑戦のニュースが目立ちました。一方で「本物のサワードウとは何か」を問う論争も起き、天然発酵にこだわる個人店にとって自らの価値を伝え直す好機となりそうです。検索トレンドを見てもサワードウ人気は5年経ってなお衰えず、応用範囲がパン以外にも広がっています。

英の自宅発ベーカリー、週完売目指す 新業態・注目店

The Sourdough School出身のオーナーが自宅から始め、天然発酵にこだわりながら週完売を目指す姿は、小さな店の成長モデルとして参考になります。

「本物のサワードウ」論争 カルチャー

市販の『サワードウ』表示パンの多くが実は長時間発酵を経ていないという指摘は、本物の発酵にこだわる個人店が違いを伝える好機になりそうです。

サワードウ検索、パン以外にも拡大 トレンド

サワードウ検索は5年経った今も伸び続け、ピザや講座など応用範囲が広がっています。パン以外への展開も選択肢として見えてきそうです。

具材選びは配合との相性が鍵 技術・製法

ナッツやドライフルーツなどの具材は、配合や製法との相性を理解して選ぶことが仕上がりを左右するという指摘で、日々の商品開発に直結する視点です。

「安いデザートの時代は終わった」 経営・マーケット

手間とコストを丁寧に説明して価格への理解を求める動きは、値上げの伝え方に悩む個人店にとって具体的なヒントになりそうです。

今週の世界のパンの話題 — X観測

サワードウの新ハイブリッド

米国でサワードウパンにクッキードウやティラミス風味を組み合わせた新作がInstagramで話題です。シナモンロール風や他のデザート風サワードウも登場し、ホームベイカー間で共有されています。

85°Cベーカリー新店オープン

米国テキサスで85°C Bakeryのグランドオープンが8月上旬にあり、イチゴマッチャやイチゴクロワッサンが好評です。アジア系パンの新鮮な味わいが現地で注目を集めています。

クリームトーストのフランス風アレンジ

サワードウに温かいクリームを染み込ませ、卵とチーズを焼いたOeufs au Plat BressaneがXでシェアされています。シンプルながらリッチな味わいの旧式フランス家庭料理として再注目です。

小さく始めて本物にこだわる、というシンプルな姿勢が改めて評価される週でした。来週も現場発の工夫に注目していきたいと思います。

新業態・注目店Global

納屋改装のベーカリーが話題に

イギリス・ノーフォークの酒場脇にある19世紀の納屋を改装したベーカリーが、The Good Food Guideの「2026年ベストベーカリー50」で「ローカル・ジェム」に選ばれました。少量生産のオーガニック・サワードウとヴィエノワズリーを毎朝焼き上げ、パンやバゲット、フォカッチャが地元の商店街に客足を呼んでいます。開店から1年足らずでの評価です。

出典: Web (Global)5 Norfolk bakeries that have boosted their high streets | Norwich Evening News

カルチャーUK

「本物のサワードウ」論争

アメリカでは「サワードウ」と表示された市販パンの多くが、実際には天然酵母による長時間発酵を経ていないと指摘されています。Pepperidge FarmやDave's Killer Bread、Trader Joe'sなど大手ブランドが例に挙げられ、酢酸や香料で酸味だけを再現しているケースもあるとのことです。本物の発酵にこだわる個人店にとっては、違いを伝える好機かもしれません。

出典: Web (UK)Most Store-Bought Sourdough Isn't Technically Sourdough—These Brands Make The Real Thing

2026年8月8日(土)

トレンドUK

保護者調査、一番人気はサワードウ

アメリカのある調査によると、保護者の4人に3人が普段の食事内容に一段と気を配るようになっており、好きなパンとして最も多く挙がったのはサワードウでした。共働き家庭の忙しい日常でも、健康志向とサワードウ人気が結びついている様子がうかがえます。

出典: Web (UK)3 in 4 parents paying more attention to what’s in their food

カルチャーGlobal

麹発酵、飲料の世界にも広がる

ニューヨーク発の発酵飲料ブランドhaccoが、著名シェフPaul Liebrandtと協業し、日本の伝統技術『麹』を活かした新商品を展開しています。パン作りにも通じる発酵技術の応用範囲の広さを感じさせる事例です。

出典: Web (Global)Chef-Inspired Koji Beverage Partnerships : Chef Paul Liebrandt

技術・製法US

ズッキーニのチョコレートブレッド

King Arthur Baking Companyが紹介するレシピは、ズッキーニ生地にたっぷりのカカオとチョコレートチップを合わせたクイックブレッドです。パンというよりケーキに近い食感に仕上がるとのことで、夏場の商品構成の参考になりそうです。

出典: Bake MagazineFeatured Recipe: Double Chocolate Zucchini Bread

新業態・注目店Global

英パティスリー、受賞重ね拡大へ

イギリス・シュロップシャー州の家族経営店Niche Patisseryが受賞歴を重ね、事業拡大に乗り出しています。母と息子が営む小さな工房から、手作りヴィエノワズリーや焼き菓子を中心に地域に根差した成長を続けている点が印象的です。

出典: Web (Global)Niche Patisserie Celebrates Award-Winning Success, Expansion and an Exciting New Chapter - Oswestry Life

トレンドGlobal

クラフィンに行列、米ベーカリー

ウィスコンシン州の人気ベーカリーBri's Fresh Bakesでは、クロワッサンとマフィンを掛け合わせた『クラフィン』や、ピスタチオクリームを詰めたクロスラミネートクロワッサンが評判を呼んでいます。開店前から行列ができるほどの人気だそうです。

出典: Web (Global)This Sun Prairie bakery is worth the wait | MADISON MAGAZINE | channel3000.com

2026年8月7日(金)

経営・マーケットGlobal

品揃えの幅が「行きたい店」をつくる

スーパーマーケット内のベーカリーコーナーを取り上げた記事で、幅広い品揃えが買い物客にとっての目的地になり得ると論じています。個人店にとっても、看板商品だけでなく品目の幅を見せる工夫がヒントになりそうです。

出典: Web (Global)A fresh approach to bakery merchandising

技術・製法US

ナッツや果実、生地への練り込み再考

ナッツや穀物、ドライフルーツなどの具材をパン生地に混ぜ込む際、ミキシングから包装まで様々な工程で工夫が求められるという記事です。具材の入れどきや量の調整次第で、食感や生地への負担が大きく変わることが指摘されています。

出典: Baking BusinessBakers adapt lines to handle bread inclusions

カルチャーGlobal

「ベーカリー観光」という旅の目的地

旅行ライターのThom Breathnach氏が、世界各地でパン屋を目当てに旅する「ベーカリーツーリズム」の広がりについて語りました。名物のパンや店の空気そのものが観光資源になりつつあるという指摘です。

出典: Web (Global)'Bakery tourism' is booming, and these are the cities to visit

新業態・注目店UK

カフェとパン屋、隣り合わせの共存

オーストラリア・キャンベラのLittle Sutton Bakehouseが、既存の人気カフェDoubleshot Deakinのそばに新店を出します。オーナーは「人をつなげることがホスピタリティ」と語り、サワードウなど手仕事のパンでカフェの魅力を補い合う形を目指しています。

出典: Web (UK)Little Sutton Bakehouse expanding to Deakin | Canberra Daily

新業態・注目店Global

オタワの街に根付くパン屋たち

カナダ・オタワの人気ベーカリーを紹介する記事です。あるパン屋は伝統的なフランス製法にこだわり、スチーム注入でクリスピーなバゲット皮とバターの層が美しいヴィエノワズリーを日々焼いています。別の小規模店Bread By Usは、田舎パン風のサワードウとフォカッチャに絞り込み、原材料の透明な調達姿勢を打ち出しています。

出典: Web (Global)The top 10 bakeries defining Ottawa’s crumb : The Canadian Business Daily

新業態・注目店UK

ウェールズの人気サワードウ店、4号店へ

テレビでも取り上げられた英ウェールズの人気ベーカリーSecrets Bakehouseが、閉店した別ベーカリーの跡地2店舗を引き継ぎ、新たにオープンします。サワードウやペストリー、ドーナツで知られる同店は、これで計4店舗体制になります。

出典: Web (UK)TV named bakery expanding with two new shops in Gwent | South Wales Argus

2026年8月6日(木)

カルチャーUK

俳優が広める地元ゆかりの酵母

米国アラスカ州フェアバンクスで、俳優のパトリック・デュフィーとリンダ・パールが地元スーパーを訪れ、地域の歴史にゆかりのあるサワードウ・スターターを使ったパンのシリーズを紹介しました。地元の食文化と結びついたサワードウ文化の一例として興味深い話題です。

出典: Web (UK)Actors Patrick Duffy and Linda Purl use Fairbanks sourdough starter in new bread recipe

カルチャーUK

ボロー・マーケット、収穫祭を祝う

ロンドンのボロー・マーケット内のベーカリーが、古くからの収穫祭の伝統を祝うイベントを開催しました。地域の穀物や伝統的なパン作りへの敬意を込めた催しで、来場者は季節の恵みとパン文化の結びつきを体感できる内容だったようです。

出典: Web (UK)Borough Market bakery celebrates ancient harvest tradition - Daily Nightly UK

技術・製法UK

パン製造の裏側を分解して解説

イギリスのテクノロジーメディアHackadayが、工業的なパンの製造工程を分解して解説する連載記事です。小麦の栽培から製粉、発酵、焼成までの一連の流れを、技術者視点でわかりやすく紹介しています。パンという身近な食品の裏側を知る良い機会になりそうです。

出典: Web (UK)Know Your Food: Our Daily Bread | Hackaday

原料・相場US

全粒粉生産、下落から安定へ

米国の全粒粉生産量が、これまでの大きな落ち込みから一転して安定期に入ったと報じられています。天候不順などによる供給の乱れが落ち着き、原料調達の見通しが立てやすくなっている様子です。

出典: Baking BusinessLittle change in whole wheat flour production

技術・製法US

シンプル配合ほど工程管理が要

米国の業界誌が、シンプルな配合ほど原材料の機能性理解と工程管理が重要になると指摘しています。品質・一貫性・保存性・栄養バランスを保つには、素材ひとつひとつの働きを把握したうえでの管理が欠かせないとのことです。少数の材料で作る個人店のパンにも通じる視点です。

出典: Baking BusinessPro Tip: Establish better process control for simpler formulations

トレンドUK

サワードウ検索、パン以外にも拡大

検索データによると、サワードウ関連の検索は登場から5年経った今も伸び続けています。特にパン以外—ピザ、ペストリー、講座など—への関心が急速に広がっているのが特徴です。家庭でのパン作りが技術的に成熟し、応用範囲を広げている様子がうかがえます。

出典: Web (UK)Sourdough searches keep surging 5 years on, and the biggest growth isn't in bread anymore

2026年8月5日(水)

技術・製法US

具材選びは配合との相性が鍵

ナッツやドライフルーツなどの具材(インクルージョン)は、生地の配合や製法によって扱い方が変わります。水分量や耐熱性など、具材の特性を理解した上で選ぶことが、仕上がりの品質を左右するという指摘です。

出典: Baking BusinessChoosing the right inclusion varies by application

新業態・注目店UK

英の自宅発ベーカリー、週完売目指す

イギリス・ノーサンプトンシャーで、自宅から始めた小さなベーカリーが週ごとの完売を目指して成長しています。創業者のHélèneさんはThe Sourdough Schoolで学び、天然発酵と伝統的な製法にこだわり、人と人をつなぐパンづくりを目指しているそうです。

出典: Web (UK)Founder of new home-based Northamptonshire micro bakery is aiming for weekly sell outs as venture grows

経営・マーケットUK

地下室から始めたサワードウ店の成長

カナダ・オンタリオ州オーロラの家族経営「Live Laugh Loaf」は、地下室のマイクロベーカリーからスタートし、週末のファーマーズマーケットで人気店に成長しました。シンプルな3つの材料を使ったサワードウが評判で、店主は実店舗オープンを目標にしているとのことです。

出典: Web (UK)How this Aurora sourdough baker turned 3 simple ingredients into a rising business | Aurora, ON | AuroraToday.ca

カルチャーUS

北米ペストリー選手権の頂点決定

ニューヨークのジャビッツセンターで開催されたサマーファンシーフードショーにて、北米ペストリー選手権が行われ、優勝者が決定しました。技術と創造性を競う大会で、今後のペストリートレンドを映す場ともなっています。

出典: Bake MagazineNorth American pastry champions crowned

技術・製法US

糖分を減らす新しい原料の選択肢

製品開発者向けに、砂糖の使用量を抑えつつ風味や食感を保つための新しい原材料の選択肢が増えています。健康志向の高まりを受け、パンや焼き菓子でも糖分削減の工夫が広がりつつあるようです。

出典: Baking BusinessRethinking sugar reduction

新業態・注目店Global

レコードが流れる北ロンドンの新店

ロンドン・マズウェルヒルに、ヴィニールレコードをBGMに焼き菓子を楽しめる新しいベーカリー「Turntable Bakery」がオープンしました。パティシエのAnca Zsifkov-Gavraさんが手がけ、音楽と焼き菓子を組み合わせた新しい体験を提供しています。

出典: Web (Global)The new north London bakery where you can enjoy delicious pastries with vinyl tunes

2026年8月4日(火)

カルチャーUK

マサチューセッツ、サワードウ巡り

セイラムのA&J King Artisan Bakersをはじめ、マサチューセッツ州内の実力派サワードウ専門店10軒が紹介されています。緻密さと情熱を両立させた焼成が評価され、わざわざ足を運ぶ価値があるとされています。地域に根付いた個人店の存在感が伝わる記事です。

出典: Web (UK)10 Massachusetts Bakeries Baking Sourdough So Good It's Worth The Drive | Taking The Kids

トレンドUS

食物繊維、次のトレンド食材に

プロテインブームの次に注目されているのが食物繊維だという指摘です。パンや焼き菓子への添加は比較的取り入れやすく、味を大きく変えずに健康訴求ができる点が評価されています。米国では消費者の健康志向の高まりを背景に、繊維質を打ち出した商品開発が進みつつあるようです。

出典: Baking BusinessFiber is About to Steal Protein’s Spotlight

新業態・注目店UK

サリーの人気ベーカリー、受賞重ねる

約20年前に創業し、サリー各地に店舗を構える独立系ベーカリーがGreat Taste Awardsで新たな受賞を果たしました。地域に根ざしながら着実に評価を積み重ねてきた歩みが紹介されています。長く愛される個人店のあり方を考えるヒントになりそうです。

出典: Web (UK)Independent bakery with locations across Surrey celebrates more Great Taste awards | Surrey Live

経営・マーケットUK

「安いデザートの時代は終わった」

トロントのパティシエたちが、3日がかりの仕込みや乳製品価格の高騰を背景に、価格へのSNSコメントへ直接答える動きが出ています。手間とコストを丁寧に説明することで、価格への理解を求める試みです。値上げの伝え方に悩む個人店にとって参考になりそうです。

出典: Web (UK)Why one Toronto baker decided to answer the comments

2026年8月3日(月)

新業態・注目店UK

屋台から始まったサワードウ専門店

アイルランド・トラモアの「Seagull Bakery」は、アイルランド産の石臼挽き小麦粉を使うサワードウ専門店です。20年前にカーブートセール(青空フリーマーケット)や市場の屋台から始まり、今では街の食の目玉として紹介されるまでに成長しました。小さな一歩の積み重ねが伝わる事例です。

出典: Web (UK)3 towns set to become Ireland's next food destinations

カルチャーUK

ポートランドの老舗、パンの目的地であり続ける理由

2001年創業のKen's Artisan Bakeryは、ポートランドで長く愛されるサワードウとヴィエノワズリーの名店です。手仕事のパン作りに定評があり、看板レシピをまとめたクックブックが評判を呼びました。今も地域の「パンの目的地」として紹介され続けています。

出典: Web (UK)Ken's Artisan Bakery: NW Portland's bread destination | Destination Oregon | centraloregondaily.com

カルチャーUK

ウクライナ人家族が開いた、故郷を宿すベーカリー

フロリダ州サラソタのダウンタウンに、新しいベーカリーがオープンしました。ウクライナ出身のオーナー家族が営む店で、戦時下にあっても故郷とのつながりを保つ場所になっているといいます。ヨーロッパのルーツを感じさせるパンや菓子が並びます。

出典: Web (UK)New downtown Sarasota bakery draws on owners' European roots | WUSF

2026年8月2日(日)

新業態・注目店UK

自宅の地下に週1日だけの小さな工房

英国のリアムさんは自宅キッチンをハンマーで壊し、地下に週1回・土曜日だけ営業するマイクロベーカリーを開きました。パン職人としての正式な修行はなく、独学とテストキッチンでの経験、サワードウ作りの経験を頼りに始めたそうです。設備投資を抑えながら小さく始める一例として参考になりそうです。

出典: Web (UK)‘I took a sledgehammer to my kitchen and opened up a bakery in my basement’

新業態・注目店UK

他では買えない味を市場で

北アイルランド・デリー出身のダニー・ブラックさんが、リヴァプールの各所のマーケットで故郷の味を再現した焼き菓子・パンを販売しています。地元では手に入りにくい商品を扱うことで独自のポジションを築いている事例です。実店舗を持たずマーケット出店から始める戦略も参考になります。

出典: Web (UK)Independent bakery selling things hard to find elsewhere in Liverpool - Liverpool Echo

カルチャーUK

2001年創業、今も愛される焼き立ての原点

アメリカ・ポートランドのKen's Artisan Bakeryは、2001年の創業以来、手作りのサワードウやペストリーで地域の名店となっています。オーナーのレシピ本がきっかけで全国的に知られるようになったことも紹介されており、長く愛される個人店のあり方を考えるヒントになりそうです。

出典: Web (UK)Ken's Artisan Bakery: NW Portland's bread destination | Destination Oregon | centraloregondaily.com

トレンドGlobal

食べ物が「見せる」時代に

ラブブ人形やドバイチョコレート、スタンレーカップ、抹茶など、数か月ごとにSNSを席巻するトレンド食品・商品の移り変わりを取り上げた記事です。パンやヴィエノワズリーも同様の「見せる」商品として拡散されやすい時代であることを示唆しており、店づくりのヒントになりそうです。

出典: Web (Global)Trends: When meals become a show - Newspaper - DAWN.COM

2026年8月1日(土)

ダイジェスト2026-W31

今週の世界のパン:小さな店が輝く一週間

今週は、個人経営の小さなベーカリーが権威ある品評会で評価される話題が目立ちました。あわせて、ヴィエノワズリーの発想の広がりや焼き色の科学的な裏付けなど、明日から使える技術的な知見も豊富な一週間でした。

小さな町のパン屋が英国最高のパンに 新業態・注目店

サワードウを軸にした小さなベーカリーが「Britain's Best Loaf」を受賞しました。一店入魂の姿勢が評価された好例で、規模より本質を追求する励みになります。

縞模様クロワッサン、生みの親を辿る 技術・製法

イタリアで定番となった縞模様クロワッサンの発案者が明らかになりました。ひとつの発想が業界標準まで広がった過程は、新商品開発のヒントになりそうです。

焼き色を左右するのはpHだった 技術・製法

焼き色の違いはメイラード反応の進み方、つまり生地のpHに左右されるという解説です。時間調整だけでなくpH管理という視点が、焼き色の安定化に役立ちそうです。

パン屋の一杯コーヒーで粗利アップ 経営・マーケット

フランスではパン屋でのコーヒー販売が客単価の底上げに繋がっているといいます。小さな一杯が経営の余白を生む、取り入れやすい工夫です。

古代小麦とコンブチャのパン、英国で受賞 トレンド

古代品種のエンマー小麦とコンブチャを組み合わせたパンが英国の品評会で受賞しました。古代穀物や発酵飲料の組み合わせは、日本の作り手にも応用の余地がありそうです。

今週の世界のパンの話題 — X観測

高タンパクベーカリー人気

米国と欧州で高タンパク質や低炭水化物のパン・ペストリーが急増しています。体重管理向けのチョコチップクッキーや消化に良い成分入りのパンなどが注目を集めています。ベーカリー業界で栄養機能性がトレンドです。

フルーツ型ムースペストリー

米カリフォルニアなどでリアルなフルーツ型のムースデザートがバイラル化し、長蛇の列となっています。見た目が可愛く食感も楽しい新感覚スイーツとして人気です。売れ行きが良く日々完売する店舗が増えています。

サワードウ新バリエーション

コストコのオリーブローズマリーサワードウが話題となり、本物のサワードウ議論が活発です。フォカッチャやシナモンレーズンサワードウ、ドーナツ型など新形態も登場しています。欧米のベーカリーでサワードウ技術が再注目されています。

ハイブリッドペストリー登場

クッキーとマフィンのハイブリッド「ムーキー」や、クロワッサンにモチとウベを組み合わせた新作が欧米で話題です。食感のコントラストを楽しめる新感覚ペストリーとしてシェアされています。ベーカリー開業や新商品開発で活用されています。

来週も、小さな店の挑戦や技術の裏付けに注目していきたいと思います。今週の工夫の中から、まずひとつ試せそうなものを見つけてみてください。

トレンドUS

アルティザンブレッド、アジア・中南米の香りへ

米国のアルティザンパン市場で、味噌やコチュジャン、タヒンなどアジア・中南米由来の風味を効かせたパンが増えているという記事です。定番のカントリーブレッドにハラペーニョやライムを合わせるなど、素材の掛け合わせが新しい個性を生んでいるようです。小さな工房でも取り入れやすいフレーバー使いとして参考になりそうです。

出典: Baking BusinessArtisan bread trends push global flavors, bold ingredients

トレンドUK

英国スーパーのサワードウ、フードエディターが比較

The Independent紙のフードエディターが、英国スーパーで販売されるサワードウを食べ比べた記事です。グルテンフリーのシード入りサワードウなど、これまで職人パン屋の専売特許だったカテゴリーが量販店にも広がっている様子がうかがえます。

出典: Web (UK)Best supermarket sourdough for 2026, taste-tested by a food editor | The Independent

技術・製法UK

サワードウ風味を手軽に加える生地ベース登場

BreadPartners社が、ライ麦由来の乾燥サワードウを使った“Pane Toscano”という生地ベースを発表しました。既存のレシピに加えるだけで風味と食感を底上げできる、クリーンラベル対応の製品としてベーカリー向けに提案されています。

出典: Web (UK)BreadPartners Introduces Authentic Sourdough Bread Base for Artisan Breads - Perishable News

原料・相場Global

天然保存料への切り替え、ベーカリー需要が後押し

原材料大手コルビオンの2026年第2四半期決算で、パン・菓子パン向け天然保存料の需要が伸び、新規顧客の獲得も進んだと報告されました。クリーンラベル志向の高まりが、日持ち改善と廃棄ロス削減の両立を後押ししている様子がうかがえます。

出典: WorldBakersNatural Preservation Growth Supports Corbion’s Food Business in Q2

トレンドGlobal

副業としての“おうちベーカリー”が静かに拡大

趣味で始めたパン作りが、副業としての小さな販売事業へと発展するケースが増えているという記事です。SNSでの発信や地域コミュニティでの直接販売を通じて、個人が小規模に始めるベーカリーの裾野が広がっているようです。

出典: Web (Global)The rise of home-based bakeries

カルチャーUK

NY州、知られざるサワードウの小さな名店たち

マンハッタンやブルックリンだけでなく、ロチェスターやハドソンバレーなど州内各地に、野生酵母によるサワードウ作りを続ける個人店が点在しているという特集です。地域に根ざした小さな工房が、時間をかけた発酵にこだわりながら独自の存在感を示しています。

出典: Web (UK)We Almost Walked Past These New York Sourdough Bakeries

2026年7月31日(金)

技術・製法US

シーティングと折り込み機の融合

シーティングラインとラミネーティングラインを一体化した設備が登場し、より柔軟で効率的な生産が可能になっています。折り込み技術を使いこなせれば、クロワッサンなど付加価値の高いヴィエノワズリー製品へと商品構成を広げやすくなるという指摘です。設備の話ではありますが、折り込み生地の可能性を考える材料になりそうです。

出典: Baking BusinessCombined sheeting, laminating lines add flexibility, efficiency

カルチャーGlobal

欧州一「太る」お菓子の誕生秘話

バターと砂糖をそれぞれ3割使うブルターニュ地方の菓子パン「クイニーアマン」が、ヨーロッパで最も高カロリーな焼き菓子として紹介されています。1860年、フランス・ドゥアルヌネのパン職人が売り切れたパン生地にバターと砂糖を練り込んだのが始まりとされています。素材のシンプルさと贅沢さのバランスが、今も世界中のパン職人を惹きつけています。

出典: Web (Global)Fattiest pastry in Europe - Castanet.net

技術・製法US

具材(インクルージョン)使いの勘所

チョコチップやドライフルーツなどの「インクルージョン」は、パンや焼き菓子に食感や驚きを加える一方、扱いにくい原材料でもあると指摘されています。水分移行や焼成中の安定性など、配合や工程を工夫しないと品質にばらつきが出やすいようです。具材を魅力にする一方でリスク管理も欠かせない、という基本を再確認させられる内容です。

出典: Bake MagazineInclusions pose challenges and opportunities in baked foods

トレンドUK

古代小麦とコンブチャのパン、英国で受賞

イギリス・アルトリンチャムなどに店を構えるLovingly Artisan Bakeryが、2026年のGreat Taste Awardsで4つの賞を受賞しました。古代品種のエンマー小麦とコンブチャを組み合わせたパンとデンマークのライ麦パン「ルグブロート」が二つ星、全粒粉バーバー小麦のサワードウが一つ星に選ばれています。古代穀物や発酵飲料を生地に取り入れる工夫は、日本の作り手にもヒントになりそうです。

出典: Web (UK)North West bakery Lovingly Artisan wins four Great Taste awards | The Mail

カルチャーFR

障がい者雇用が工房の強みに

フランスでは大企業に障がい者雇用の義務がありますが、それを超えて「インクルーシブな工房」を目指すブーランジュリー・パティスリーが増えています。多様な人材を受け入れることが、従業員の定着やブランドイメージの向上につながっているという指摘です。小さな工房でも、働き方の見直しが採用や職場の雰囲気改善に生きる可能性があります。

出典: La ToqueUne place pour tous : bienvenue dans les fournils inclusifs

2026年7月30日(木)

新業態・注目店US

パリ仕込み、シカゴに新店

6月17日にオープンしたGuillotine Bakeryは、パリのパン文化と料理をモダンに解釈した店として注目を集めています。技術と品質を前面に出す姿勢が、地元の食通の間で話題になっているようです。

出典: Bake MagazineGuillotine Bakery puts quality and technique on full display

新業態・注目店UK

サワードウ専門、地域に根付く

カナダ・クインテウェストのHouse of Bread Bakeryは、サワードウを軸にしたパンやフォカッチャ、アーティザンブレッドを展開しています。会議やイベント向けのカスタムプラッターも手がけるなど、地域密着の販売スタイルが特徴です。

出典: Web (UK)House of Bread Bakery offers fresh sourdough fare in Quinte West | Gananoque Reporter

新業態・注目店UK

マルシェから路面店へ

カナダ・エドモントンのKnead Bakehouseが、ファーマーズマーケットでの出店を経て、ついに自店舗をオープンしました。小さな屋台から実店舗へと育っていく過程は、間借りや移動販売から始める職人にも参考になりそうです。

出典: Web (UK)Knead Bakehouse is opening its own shop near Edmonton | Daily Hive | Dished

トレンドUS

高機能食パン、加工の壁

たんぱく質強化やサワードウ、食物繊維入りなど「高機能」をうたう食パンの需要が伸びていますが、量産ラインでは生地の扱いに独特の難しさが伴うと報告されています。逆に個人店にとっては、こうした付加価値の高いパンを差別化商品として活かせる余地がありそうです。

出典: Baking BusinessPremium pan breads push processing limits for bakers

カルチャーUK

小さな英国ベーカリー、四冠

イギリス・ハンプトンのMade by Adele(アデル・ヒングさん経営)が、Great Taste Awards 2026で4部門の受賞を果たしました。個人経営の小さな店が権威ある賞で評価される事例として、励みになりそうです。

出典: Web (UK)Surrey bakery in Hampton wins 4 Great Taste Awards 2026 | Your Local Guardian

2026年7月29日(水)

技術・製法UK

3日がけで仕込むクロワッサン

インドネシア・メダンのBakeoutが新たな旗艦店をオープンしました。発酵と折り込みを重視し、フランス産バターとサワードウ種を使って3日間かけて仕込むクロワッサンなど、丁寧な製法を掲げているそうです。

出典: Web (UK)Bakeout Resmi Membuka Flagship Store di Jalan Juanda, Medan – DNABerita

新業態・注目店UK

タルティーヌ創業者、ブルックリンに新店

タルティーヌ創業者のチャド・ロバートソンが拠点をニューヨークに移し、「Altbau」という新しいベーカリーを準備しています。ブルックリンの次の名店になるかと注目が集まっているそうです。

出典: Web (UK)Chad Robertson of Tartine Bakery Opens Altbau in Brooklyn

トレンドIT

惣菜クロワッサンと夏のパネットーネ

イタリアではパティスリーやパン屋、ピッツェリアが「驚きと再来店」を狙った新商品を次々と展開しています。塩味クロワッサンや甘いピッツァ、夏向けパネットーネなど、「美味しいか」より「なぜ選ぶべきか」を問う商品づくりが目立つそうです。

出典: Italian GourmetCroissant salati, pizza dolce e panettoni d’estate: benvenuti nel food artigianale che si reinventa

技術・製法IT

縞模様クロワッサン、生みの親を辿る

イタリアで定番となったカカオやピスタチオの縞模様入りクロワッサンは、パティシエ David Bedu の発案だったそうです。当時は前例のない発想でしたが、今ではイタリア全土のパン屋から大手スーパーの棚にまで広がっています。

出典: Italian GourmetDavid Bedu e l’intuizione che ha ridefinito lo standard del cornetto

カルチャーGlobal

フランスのパン屋、実は減っていない?

「フランスのブーランジェリーは減少している」とよく言われますが、実際の店舗数を調べた記事です。地域差はあるものの、全体としては思われているほど急減してはいないという見方が紹介されています。

出典: Web (Global)In numbers: How many boulangeries are there really in France?

新業態・注目店FR

サン・マロの新店、接客と分かりやすさ

ブルターニュ出身のクレマンス&ジョヴァンニ・マレコ夫妻が、サン・マロにパン屋とパティスリーを併設した新店を開きました。ゆったりしたサロン・ド・テを備え、接客とメニューの分かりやすさを大切にしているそうです。

出典: La ToqueÀ Saint-Malo, la Maison Malécot est attentive aux détails

2026年7月28日(火)

新業態・注目店UK

ファーマーズマーケットから人気店に

アメリカ・ユタ州のCedar Mountain Sourdoughは、自宅キッチンで焼いた数斤のパンから始まり、わずか2年でファーマーズマーケットの人気ブースに成長しました。オーナーのシャネル・ヒントンさんの歩みは、小さく始めるサワードウ専門店の一つのモデルケースといえそうです。

出典: Web (UK)A dream made from scratch: Cedar Mountain Sourdough brings award-winning artisan baking to Southern Utah | News | stgeorgeutah.com

経営・マーケットFR

パン屋の一杯コーヒーで粗利アップ

フランスでは、ブーランジュリー・パティスリーでのコーヒー販売が伸びており、ついで買いと合わせて客単価の底上げに繋がっています。小さな一杯が経営の余白を生む選択肢として注目されています。

出典: La ToqueBoulangerie-pâtisserie : un p'tit café pour desserrer les marges ?

トレンドUS

卵がけん引する、次のベーカリー革新

アメリカの業界誌が、卵を軸にした新しいベーカリー商品開発の動きを紹介しています。消費者の嗜好の変化が、卵を使った新しい食感や商品カテゴリーへの関心を後押ししているようです。

出典: Baking BusinessHow Eggs Can Fuel the Next Wave of Bakery Innovation

新業態・注目店IT

ニナ・メチエ、海辺に新店

フランスの著名パティシエ、ニナ・メチエさんが、故郷ラ・ロシェル近郊のイル・ド・レ島の玄関口リヴドー・プラージュに新しいブーランジュリー・パティスリー「Chez Nina」を開きました。パリとラ・ロシェルで展開してきた店舗網の延長として、地元とのつながりを大切にした出店です。

出典: Pasticceria InternazionaleMétayer apre Chez Nina al mare

カルチャーIT

町を象る発酵菓子、ヴェルバニア誕生

イタリア・ヴェルバニアに専用の菓子がなかったことに気づいたパティシエ、エミリオ・グロリオーソさんが、街の名を冠した発酵菓子「Verbanina®」を考案しました。マッジョーレ湖畔という土地の記憶を、発酵生地に落とし込んだ試みです。

出典: Italian GourmetNasce la Verbanina®, il lievitato dedicato a Verbania

2026年7月27日(月)

技術・製法UK

捏ねない、5材料の田舎パン

サワードウ種を使わず、材料5つ・こねずに作れるクラスティなアルチザン系パンのレシピが紹介されています。家庭向けの内容ですが、シンプルな配合と発酵の考え方は、小さな店での提案メニューを考える際のヒントになりそうです。

出典: Web (UK)Easy Crusty Artisan Bread Recipe (No-Knead & 5 Ingredients)

新業態・注目店FR

仏出身職人、ベトナムに小さな店

フランス出身の職人アドリアン・サルグさんが、各地での修行や海外生活を経て、ベトナム・ダナンに小さなベーカリー「Tonton la petite Bakery」を昨年オープンしました。海外の街で個人店を構える職人の歩みが紹介されています。

出典: La ToqueTonton la petite Bakery d'Adrien Salgues, boulanger expat au Vietnam

2026年7月26日(日)

トレンドGlobal

世界のパン、遊び心が止まらない

虹色のクロワッサンや複数のペストリーを組み合わせたハイブリッドスイーツなど、世界各地でパンの見た目と発想が大胆に進化しているという特集記事です。定番のバンズやロールパンも、装飾や組み合わせ次第でSNS映えする一品に変わりつつあるようです。

出典: Web (Global)20 Bakery Trends That Are Making Ordinary Buns Look Boring - The Daily Dish

新業態・注目店UK

小さな町のパン屋が英国最高のパンに

イギリス・ブラウにある小さなベーカリーが「Britain’s Best Loaf」を受賞し、地元で注目を集めています。サワードウを軸にした一店入魂の姿勢が評価された形です。

出典: Web (UK)Brough bakery on the rise after bagging Britain’s Best Loaf honours - Hull Live

新業態・注目店UK

母娘で始める新しいベーカリー像

アメリカ・イーストンの人気ベーカリーが名称と場所を一新し、母娘二人三脚で運営する家族経営のスタイルへ方向転換しました。焼き菓子だけでなく、地元産品を集めたキュレーションマーケットとしての機能も持たせるといいます。

出典: Web (UK)Eat, Sip, Shop: Mom and daughter to merge passions at new Easton bakeshop, curated market | Eat, Sip, Shop | wfmz.com

経営・マーケットFR

ドイツのチェーン化に学ぶ教訓

ドイツはチェーン店が主流のパン大国ですが、この10年で個人経営のパン屋が3分の1減少したといいます。フランスの業界誌はこの状況を教訓として取り上げ、失われた職人技をどう取り戻すかが今後の課題になっていると伝えています。

出典: La ToqueRéseaux de boulangeries : les leçons à tirer du modèle allemand

技術・製法IT

焼き色を左右するのはpHだった

同じ配合・同じ焼成時間でも焼き色が違って見えるのは、メイラード反応の進み方が生地のpHに左右されるためだとイタリアの専門誌が解説しています。焼き色を安定させたい場合は、時間の調整以上にpHへの配慮が有効なようです。

出典: Pasticceria InternazionaleReazione di Maillard: il principale attore è il pH

2026年7月25日(土)

ダイジェスト2026-W30

今週の世界のパン:サワードウが広げる小商い

今週はサワードウを軸にした話題が目立ちました。自宅キッチンや納屋、道端の無人販売台といった小さな場所から始まる開業例が各地で報告される一方、発酵種をパスタに応用する試みや、設備投資が品質と経営を左右するという指摘も見られました。健康志向の広がりを背景に、タンパク質や食物繊維を訴求する動きも引き続き注目されています。

話題のサワードウ専門店、ロンドン中心部へ進出 新業態・注目店

クラウチエンドの小さな一軒からロンドン中心部へ。規模を広げながら職人性を保てるかは、多くの個人店にとって他人事ではないテーマです。

パン種でつくるサワードウパスタ 技術・製法

パン用の発酵種をパスタに応用するという発想は、種を無駄にせず商品の幅を広げるヒントとして参考になりそうです。

オーブンと急速冷却機、職人技を静かに左右する存在に 技術・製法

オーブンや急速冷却機が味と利益率の両方を左右するという視点は、設備投資を考える小規模店にとって示唆的です。

無人販売の道端ベーカリー、バーモントで人気 新業態・注目店

無人販売のコテージベーカリーは、大きな設備投資をせずに地域と結びつく小商いの一形態として興味深い事例です。

食パン売場、タンパク質と食物繊維で復調 トレンド

停滞気味だった食パン売場が、タンパク質・食物繊維の訴求で復調しているというのは、健康志向への向き合い方の参考になりそうです。

今週の世界のパンの話題 — X観測

高タンパクパン人気

欧米で高タンパク質のパンやデザートが急増しています。健康志向の消費者が低炭水化物オプションを求めています。検索数も大幅に伸びています。

サワードウ新バリエ

サワードウの新フレーバーやハイブリッド商品が話題です。フォカッチャやサワードウナッツが注目を集めています。欧米のベーカリーで新展開が進んでいます。

食感重視のパン

クランチ感や食感のコントラストがトレンドです。新鮮さとクオリティをアピールする商品が増えています。欧州を中心に支持されています。

ミニサイズ商品

小さいサイズのパンやペストリーが人気です。シェアしやすく日常使いに適しています。欧米のカフェでミニフォーマットが広がっています。

小さな厨房から始まる工夫が、来週も世界のどこかで芽吹いているかもしれません。引き続き注目していきます。

トレンドUS

棚売り食パンにも「職人感」の演出

アメリカのパン売り場で、大手ブランドが「artisanal」を掲げたプレミアム商品を強化する動きが目立ってきています。ベーカリーコーナー(perimeter)が牽引してきた職人技・素材感の演出を、棚売りの食パンなどにも取り入れる流れがあるようです。

出典: Baking BusinessBread aisle taking page from perimeter to boost sales

トレンドGlobal

コストコで話題のクロワッサン×チーズケーキ

米コストコのベーカリーコーナーで「ブルーベリー・キャラメライズド・チーズケーキ・クロワッサン」が話題です。クロワッサン生地にチーズケーキ風のフィリングを合わせたハイブリッド商品で、SNSでは『ジューシーで甘みが濃い』といった声が上がっているとのことです。

出典: Web (Global)Costco Shoppers Keep Running To The Bakery For This Caramelized Treat: 'Gooey, Flavorful, And Sweet' - The Takeout

技術・製法US

菌類由来技術で減糖食品の風味改善へ提携

米MycoTechnologyとAdorvia Biotechnologyが提携し、糖分を減らした食品の風味改善に取り組むと発表しました。菌類由来の技術を組み合わせることで、砂糖を減らしても甘みやコクを保つ製法の開発を目指すとのことで、パンの甘み設計にもヒントになりそうです。

出典: Baking BusinessPartnership aims to enhance taste of sugar-reduced products

原料・相場US

英菓子パン大手、再生農業プログラム始動

英国発の菓子パン大手Pladisが、農家やアグロノミスト、サプライチェーン関係者を集めた「リジェネラティブ農業」プログラムを始動しました。小麦など原材料の持続可能な調達を目指す取り組みで、大手発の動きですが今後は調達のあり方として広がっていきそうなテーマです。

出典: Baking BusinessPladis launches regenerative ag program

新業態・注目店UK

サワードウ専門店、ロンドン新店で新作クルフィン

サワードウ専門店Sourdough Sophiaがロンドンのコヴェントガーデンに新店をオープンしました。看板のクルフィン(クロワッサン×マフィン)をソフトサーブ入りの食べられるカップに仕立てた新作「アイスクリーム・クルフィンカップ」を投入し、開店記念に先着200名へ約30ポンド相当のグッズバッグも用意したとのことです。

出典: Web (UK)SOURDOUGH SOPHIA OPENS NEW COVENT GARDEN BAKERY WITH £30 FREE GOODY BAGS FOR THE FIRST 200 CUSTOMERS! - Where To Go Now

技術・製法IT

製菓機器メーカーとバクールが技術・研修で連携

製菓製パン機器メーカーPolin Groupが、著名パティシエAntonio Bachourをブランドアンバサダーに迎えた新プロジェクトを進めています。各地の代理店でデモやマスタークラスを開催し、現場の職人が最新設備の使い方や技術を学べる機会を広げていく計画とのことです。

出典: Pasticceria InternazionaleTecnologia e formazione professionale

2026年7月24日(金)

カルチャーIT

イタリアのビーン・トゥ・バー職人が集う二日間

6月28〜29日、イタリア・モンヴィーゾ山麓のレヴェッロやサルッツォなどで「C'Incontriamo 2026」が開催されました。ビーン・トゥ・バー・イタリア協会が主催する年次イベントで、国内のクラフトチョコレート職人たちが各地に集まったそうです。パン・菓子とチョコレートの組み合わせを考える上でも参考になりそうです。

出典: Pasticceria InternazionaleIl cioccolato artigianale italiano si ritrova ai piedi del Monviso

カルチャーFR

フランスが見つめ直す、メロンパンの二重の魅力

フランスの菓子メディアが、日本の定番おやつ「メロンパン」を特集しています。戦後に子どもたちが下校時に買う安価なおやつとして広まり、2000年代以降はアレンジ版の再流行が続いていると紹介されました。海外から見た日本の定番パンの魅力を再確認できる内容です。

出典: La ToqueLe melon pan japonais, un goûter doublé

原料・相場UK

英国の製粉所、リジェネラティブ小麦粉を拡充

イギリスのMatthew Cotswold Flour社が、環境再生型農業(リジェネラティブ)による小麦を使った製品ラインを3種類追加しました。土壌の健康を重視する栽培方法への関心の高まりを背景にした動きです。原料調達の選択肢として、今後日本でも参考になりそうな流れです。

出典: Web (UK)Matthew Cotswold Flour Expands Regenerative Flour Offerings - Perishable News

トレンドIT

パネットーネ・デー2026、決勝進出26名発表

イタリアの大型発酵菓子パネットーネの品評会「Panettone Day」が13年以上続く恒例行事となっており、2026年は26名の職人が最終選考に残りました。CSMグループ傘下のBraimsが主催しています。毎年の顔ぶれから、季節の大型発酵菓子づくりの潮流を読み取ることができそうです。

出典: Italian GourmetPanettone Day 2026: ecco i 26 finalisti in corsa per il titolo di miglior panettone artigianale

トレンドGlobal

トロントで開店前から行列、ある一品の正体

トロントのあるベーカリーが、この夏ずっと開店前から行列ができるほどの人気だそうです。理由はたった一種類のペストリーで、地元では「本物か話題先行か」という議論も起きています。看板商品ひとつで店全体の存在感が変わる好例といえそうです。

出典: Web (Global)People lining up at Toronto bakery long before opening time for one specific pastry

2026年7月23日(木)

カルチャーUK

自家製サワードウ、マーケットで人気

コロラド州コロラドスプリングスでは、自宅でサワードウを焼く人たちがファーマーズマーケットで販売を始め、成功を収めています。あるベンダーは利益の半分を地域の食料支援団体に寄付しているそうです。

出典: Web (UK)A sourdough boom? At-home bakers are finding success

トレンドUS

食パン売場、タンパク質と食物繊維で復調

アメリカのパン売場は全体的に伸び悩む中、タンパク質や食物繊維を強調した商品が売上を牽引しています。機能性を打ち出すことが停滞するカテゴリーの起爆剤になりつつあるようです。

出典: Baking BusinessBread aisle leans into protein, fiber to reignite sales

新業態・注目店FR

食事も憩いも一日中、南仏の複合ベーカリー

南仏ヴァール県のメゾン・テクシエは、10年前にブーランジェリー・パティスリーと広い飲食スペースを組み合わせた業態を打ち出しました。朝から晩まで週7日、誰でも長居できる場として大きな成功を収めています。

出典: La ToqueLa maison Texier, dans le Var, une boulangerie-pâtisserie-restaurant XXL

技術・製法IT

昆虫粉入りパンの品質課題

食用昆虫はサステナブルな代替タンパク源として注目されていますが、パンに昆虫粉を加えると膨らみや食感に影響が出ることがわかっています。原因は昆虫の外骨格に含まれるキチンという多糖類にあるとされ、配合や製法の工夫が今後の課題のようです。

出典: Pasticceria InternazionalePane con farina di insetti

トレンドUS

ピザカップケーキ改め『Incredifulls』

Shark Tankで話題になったThe Pizza Cupcakeが、Incredifullsへとブランドを刷新しました。ピザカップケーキや朝食カップ、PB&Jカップなど、懐かしい味を手軽な一口サイズで再構築する商品ラインを拡大しています。

出典: Bake MagazineThe Pizza Cupcake rebrands as Incredifulls

2026年7月22日(水)

トレンドIT

伝統破る、ケトジェニックなジェラート職人の挑戦

イタリア・パスティッチェリア・バニョレーゼのジェラート職人セルジオ・プリオッティ氏は、砂糖不使用のケトジェニックなジェラートを何年も研究しています。エリスリトールやモンクフルーツ、アルロースといった代替甘味料を使い、素材をゼロから見直す必要があったといいます。糖質を抑えたい客層への対応として、パンや焼き菓子にも応用できる視点かもしれません。

出典: Italian GourmetDal paradosso all’opportunità: il gelato chetogenico di Sergio Priotti

技術・製法IT

オーブンと急速冷却機、職人技を静かに左右する存在に

イタリアの製菓・製パン業界では、オーブンや発酵室、急速冷却機(アバッティトーレ)といった機械が、レシピと同じかそれ以上に利益率やロス、品質の安定性を左右する存在になっていると指摘されています。機械は単なる道具ではなく、味と経営の両方を決める“もう一人の職人”になりつつあるという視点です。設備投資を考える個人店にも参考になる話題です。

出典: Italian GourmetForni, celle e abbattitori: le macchine che stanno riscrivendo l’artigianato del gusto

トレンドIT

菓子とドリンクの境界溶かす、ペアリングという体験

イタリアの製菓業界では、低アルコールのカクテルやモクテル、蒸留酒を使ったデザートとの組み合わせなど、菓子と飲料をペアリングして提供する動きが広がっているそうです。食べ物と飲み物の境界がますます曖昧になりつつあり、単品販売から“体験”へと発想を広げるヒントになりそうです。小さな店でもドリンクとの組み合わせ提案は取り入れやすい工夫かもしれません。

出典: Italian GourmetIl pairing in pasticceria, quando il beverage crea esperienza

トレンドIT

パリの名店、日仏の感性融合したチョコタブレット

パリ8区のショコラトリー「Atelier Pages」が、シェフ手嶋良仁氏とパティシエール大石尚子氏による新作タブレット5種を発表しました。マダガスカル70%など、割って食べる菓子というより一枚ずつ味わう体験として設計されているのが特徴です。フランスの技術と日本の感性を掛け合わせる姿勢は、小さな菓子・パン屋の商品開発にも参考になりそうです。

出典: Pasticceria InternazionaleL’Atelier Pages presenta le tavolette firmate Oishi

カルチャーFR

自ら育て挽き焼く、ビオディナミの百姓パン屋

フランス・イル=エ=ヴィレーヌ県で、オリヴィエ・クリソンさんは約20年にわたり小麦の栽培から製粉、パン焼きまでを一貫して行うビオディナミ農家兼パン職人です。長年の経験をもとに、土づくりから発酵までを見据えた生産のあり方を語っています。原料を自分で作る発想は、仕入れに頼る個人店にも示唆を与えてくれそうです。

出典: La ToqueOlivier Clisson : paysan-boulanger en biodynamie à Partenay-de-Bretagne

新業態・注目店UK

無人販売の道端ベーカリー、バーモントで人気

アメリカ・バーモント州では、野菜や卵の直売所ならぬ、自宅で焼いたサワードウパンやシナモンロール、クッキーを無人販売する“コテージベーカリー”が道端に点在しているそうです。設備投資を抑えつつ、地域に根ざした形で焼き菓子を届ける小さな試みとして紹介されています。間借りや屋台と並ぶ、もう一つの小商いのかたちと言えそうです。

出典: Web (UK)Self-Serve Cottage Bakeries Bring Treats to Vermont Roadsides | Seven Days

2026年7月21日(火)

技術・製法IT

ミラーグレーズの結露対策

イタリアの製菓誌に寄せられた読者質問から。ブラストチラーから常温のショーケースへ移した際、ミラーグレーズ表面に水滴がつき曇ってしまう「夏の結露」現象への対処法が紹介されています。糖度や安定剤の配合を見直すことで改善できる可能性があるそうです。

出典: Pasticceria InternazionaleCome ovviare alla classica “rugiada estiva”

トレンドFR

夏の新フレーバー、仏で続々

フランスの製菓業界誌が2026年夏に発売された新商品を特集しています。ブルターニュ産バニラやパイナップルのフィリング、環境に配慮したシロップなど、産地や持続可能性を意識した動きが目立ちます。焼き菓子や飲料の香り付けを考える際のヒントになりそうです。

出典: La ToqueLes nouveautés des marques de l'été 2026

原料・相場Global

環境再生型農法の小麦粉、英で拡充

イギリスの製粉会社Matthew Cotswold Flourが、環境再生型農法(リジェネラティブ農業)で栽培した穀物を使った小麦粉を3種類発売しました。ピザ用、パン用、8種穀物のブレンドなど用途別に1.5kg単位で販売されています。8代目社長は土壌の健全性を重視した調達方針を強調しています。

出典: WorldBakersMatthew Cotswold Flour Expands Regenerative Flour Range with Three New Products

新業態・注目店US

ポップアップ企画で常連づくり

フロリダ州の小さな焼き菓子店Wandering Whisk Bakeshopは、オーダーメイドケーキに加えて期間限定のポップアップメニューを定期的に展開し、顧客との接点を増やしています。毎回テーマを変えることで話題性を生み、SNS発信にもつなげているようです。小規模店が固定客を育てる工夫として参考になりそうです。

出典: Bake MagazineWandering Whisk Bakeshop builds customer base through pop-up pastries

2026年7月20日(月)

カルチャーGlobal

世界のペストリー20選という視点

世界各国の伝統的なペストリーやパン菓子を20品紹介する記事です。層状の生地からクリーム詰めまで、その土地の歴史や材料が反映された品々が並んでいます。自店の商品開発のヒントとして、異文化の技法を眺める材料になりそうです。

出典: Web (Global)20 Bakery Pastries From Around The World Everyone Should Try Once - The Daily Dish

新業態・注目店UK

納屋から始まったサワードウ専門店

イギリス・サリー州で、トラクター小屋を改装して始まった家族経営のベーカリーが人気を集めています。ベーコンとブリー、チリジャムを合わせたサワードウのトースティサンドが名物だそうです。小さな空き施設からの開業例として参考になりそうです。

出典: Web (UK)The Surrey bakery that started in tractor shed which sells epic sourdough sandwiches | Surrey Live

2026年7月19日(日)

カルチャーUK

誤情報動画に職人が反論、7300万再生に

あるインフルエンサーがベーカリーの材料について誤った主張をするTikTok動画を投稿し、店主のLeurquinさんが事実と異なる点を説明する反論動画を公開しました。この動画は7300万回以上再生され、クロワッサンやサワードウを手作りする工程の丁寧さが改めて注目を集めています。SNS時代の誤情報にどう向き合うかを考えさせられる事例です。

出典: Web (UK)Bakery owner goes viral after influencer makes fake ingredient claims | Fox News

新業態・注目店UK

軍人の妻が育てた自宅サワードウ店

アメリカ・テキサス州、陸軍大尉の妻であるJessica Weberさんが、自宅キッチンから始めたサワードウ専門店「Sourdough To Go」を続けています。家族の転勤という制約の中で、小さな自宅開業が地域に根付いていく様子は、間借りや副業からの独立を考える読者の参考になりそうです。

出典: Web (UK)Military spouse turns sourdough passion into home business

技術・製法UK

パン種でつくるサワードウパスタ

イギリス・カンブリアの小さなベーカリー「Lovingly Artisan」が、希少品種Barber小麦とパン用の発酵種を使ったサワードウパスタを発表しました。パン作りで培った発酵技術をパスタ生地に応用する試みで、既存の種を無駄にせず商品の幅を広げるヒントになりそうです。

出典: Web (UK)Sourdough Pasta made with Barber Wheat - Lovingly Artisan

2026年7月18日(土)

ダイジェスト2026-W29

今週の世界のパン 猛暑を越える発酵の知恵

今週は記録的な猛暑がヴィエノワズリーの品質に影響を及ぼすニュースが目を引きました。一方で発酵の価値を改めて伝える動きや、ヴィエノワズリーの新しい成形、食べきりサイズへの需要など、季節と嗜好の変化に向き合う話題が揃っています。小さな工夫の積み重ねが今週のキーワードと言えそうです。

猛暑がヴィエノワズリーを直撃 技術・製法

猛暑でバターの折り込みや発酵管理が難しくなるという指摘は、まさに今の時期に直面する課題です。夏場の工程見直しのきっかけになりそうです。

発酵がもたらす表示と栄養価 技術・製法

発酵をクリーンラベルや栄養価の観点から語る切り口は、天然酵母・長時間発酵に取り組む店が価値を伝える際のヒントになりそうです。

サンフランシスコ発、弓型クロワッサン トレンド

複数の技術を組み合わせた弓型クロワッサンは難易度が高い分、話題性も抜群のようです。ヴィエノワズリーの見せ方の参考になります。

食パン売り場で小型サイズの需要拡大 トレンド

食べきれる量を求める消費者心理は廃棄ロス削減にも通じる話です。小型サイズの展開は日本の店でも検討しやすそうです。

今週の世界のパンの話題 — X観測

アリゾナ仏ベーカリー大行列

ギルバートのSablé Boulangerieが開店以来毎日3時間待ちの行列です。フランス風ペストリーが人気でUSメディアでも大きく取り上げられています。独立系ベーカリーの成功例として注目されています。

シナモンレーズンサワードウ流行

サワードウ生地にシナモンとレーズンを組み合わせた商品がSNSで話題です。自然発酵の風味が好評で、欧米のベーカリーで提供が増えています。家庭レシピの共有も活発です。

ピスタチオデザートがバイラル

ピスタチオクリームを使ったチーズケーキやブラウニーが1Mビュー超えの投稿多数です。欧米のパティスリーやカフェで新メニューとして登場しています。甘党の間でトレンドとなっています。

猛暑という制約の中でも、発酵や成形の工夫次第で品質と話題性を両立できることが今週のニュースから見えてきます。来週も現場発の小さな知恵に注目していきたいと思います。

カルチャーUS

アンセルとエルメ、NYで期間限定共演

ニューヨークのドミニク・アンセルが、フランスの巨匠ピエール・エルメを迎えたポップアップコラボを開催します。両者の技法とスタイルを掛け合わせた特別なペストリーコレクションが登場し、話題を呼んでいます。個人店同士の掛け合わせによる限定企画として参考になりそうです。

出典: Bake MagazineDominique Ansel welcomes Pierre Hermé for pastry pop-up

新業態・注目店IT

ボンチの鉄板ピザ、ドバイに上陸

イタリアの著名ピッツァイオーロ、ガブリエーレ・ボンチがドバイに新店を開き、看板の「ピザ・イン・テーグリア(鉄板ピザ)」を中東で展開します。素材の産地性を大切にする自身の哲学を、まったく異なる市場でどう表現するかが焦点です。小さな一歩から遠くまで届けたい、と本人は語っています。

出典: Italian GourmetGabriele Bonci apre a Dubai: la pizza in teglia sbarca nel Golfo

新業態・注目店UK

話題のサワードウ専門店、ロンドン中心部へ進出

2020年にクラウチエンドで開業した「Sourdough Sophia」が、ロンドン中心部に初の新店舗をオープンします。素朴なハード系パンとクロワッサンで地元の支持を集めてきた小さな店が、規模を広げつつも職人性を保てるかが注目されています。すでにクラウチエンドの本店も、より大きな厨房と客席を備えた物件に移転済みです。

出典: Web (UK)Hyped bakery Sourdough Sophia is opening its first central London location

技術・製法IT

パン・ピザ・ジェラート、質を分ける見えない技術

イタリアのパン・ピザ・ジェラート業界では、素材選びだけでなく「技術」が品質を左右する時代に入っているといいます。かつては経験と勘に頼っていた分野で、発酵や配合を科学的に理解することが差別化の鍵になりつつあるようです。センスから技術へ、という静かな転換が起きています。

出典: Italian GourmetPane, pizza e gelato: il segreto (invisibile) che decide la qualità

トレンドFR

フランスのサンドイッチ、パンも具材も進化中

フランスでは2025年に31億個のサンドイッチが販売され、昼食の定番として揺るぎない地位を保っています。パン・具材・ソースそれぞれで新しい組み合わせが試され、ブーランジュリーの売上を支える柱になっているようです。手軽さと満足感、そしてご馳走感を両立させる工夫が広がっています。

出典: La ToqueSandwichs : comment pain, garnitures et sauces se parent de toutes les tendances

トレンドGlobal

2026年夏、ベーカリーの風味とフォーマット動向

英国のFinsbury Food Groupが、2026年夏に向けたベーカリーの風味・フォーマットの動きをまとめています。チェリーとバニラの組み合わせや、GLP-1薬の普及を意識した小容量商品などが挙げられています。健康志向と楽しみの両立が、今後のヴィエノワズリー開発のヒントになりそうです。

出典: Web (Global)Summer 2026: What's Driving Bakery Flavour and Format Trends | Baking Europe

2026年7月17日(金)

カルチャーUS

米タンパの老舗パン屋、四代続く歩み

1912年創業のAlessi Bakeryが、フロリダ州タンパで四世代にわたり営業を続けています。長く地域に根差してきた個人経営ベーカリーの歩みは、世代を超えて店を継承していくヒントを与えてくれます。

出典: Bake MagazineAlessi Bakery experiences four generations of growth

新業態・注目店UK

英ベーカリー、店舗にワインルーム併設へ

イギリス・ノリッジのBread Sourceが、空き物件を改装してショップとワインルームを併設する新店舗を計画しています。パンとワインを組み合わせる業態は、単価アップや滞在時間の延長を狙う個人店のヒントになりそうです。

出典: Web (UK)Bread Source transforming building in Upper St Giles Street | Eastern Daily Press

カルチャーIT

パネットーネの国際コンテスト開幕

AromacademyとThe Signature Collectionが主催する「Panettone Awards 2026」が発表されました。職人によるパネットーネの創造性・技術・完成度を競う国際コンクールで、伝統菓子としてだけでなく作り手の表現の場としてのパネットーネの位置づけを改めて示しています。

出典: Italian GourmetPanettone Awards 2026: il concorso internazionale dedicato al panettone artigianale d’autore

カルチャーUK

スコットランドの食品賞、サワードウ店入選

Scotland Food & Drink Excellence Awardsのファイナリストが発表され、Eviedale Bakehouseのサワードウが「Artisan Product of the Year」部門に選ばれました。地域の食品コンテストで個人経営のパン屋が評価される事例として参考になります。

出典: Web (UK)Scotland Food & Drink announce finalists for Excellence Awards | Scottish Grocer & Convenience Retailer

新業態・注目店UK

ドバイの職人パン屋ガイド、注目集める

地元メディアがドバイの人気アルチザンベーカリーをまとめたガイドを公開しました。2019年開業でドバイ初の全サワードウ専門店とされるBirch Bakeryなど、天然素材にこだわる小規模店が紹介されています。中東でも個人経営のサワードウベーカリーが定着しつつある様子がうかがえます。

出典: Web (UK)The Insider Guide to the Best Artisan Bakeries in Dubai

トレンドUK

自宅開業の石臼挽きサワードウが人気に

米ロサンゼルス近郊で、自宅レストラン兼ベーカリーTwo Roseと、石臼挽きの古代穀物サワードウトーストを出すHäsi Breadが平日のポップアップとして注目を集めています。間借り・自宅開業といった小規模な業態が、地域の食シーンを盛り上げている一例です。

出典: Web (UK)Two standout Thursday food events to check out in Melrose Hill and Del Rey - WestsideToday

2026年7月16日(木)

トレンドUS

食パン売り場で小型サイズの需要拡大

アメリカのパン売り場では、コスト意識や食品廃棄への懸念、世帯人数の縮小を背景に、小型サイズの食パンの需要が伸びています。大きな一斤よりも食べきれる量を求める消費者心理が背景にあるようです。

出典: Baking BusinessBread aisle sees big demand for smaller loaves

技術・製法IT

夏場も安定するミラーグレーズの作り方

イタリアの製菓専門誌の読者相談コーナーで、夏場でも溶けにくく自然な色合いを保つミラーグレーズのレシピが紹介されています。ホワイトチョコレートと練乳をベースに、NHペクチンを加えることで、屋外イベントや対面販売のショーケースでも安定するとのことです。

出典: Pasticceria InternazionaleGlassa a specchio: stabile al caldo e dal sapore estivo

カルチャーUK

サワードウは超加工食品なのか、見分け方

市販のサワードウ表示のパンが、実際に最小限の加工で作られているかを見分けるポイントを専門家が解説しています。添加物の使用や発酵時間の短縮といった「ショートカット」の有無が、本物のサワードウかどうかを分ける基準になるとしています。

出典: Web (UK)Is Sourdough Bread Actually Ultraprocessed? Here’s How to Tell

トレンドGlobal

中国食品見本市、2026年の7大トレンド発表

SIAL ChinaとWGSNが共同で、2026年の中国飲食業界を形づくる7つのトレンドを発表しました。9月開催のSIAL Guangzhou 2026では1500社以上の出展社がこれらを反映した商品を展示する予定です。世界的な食の嗜好の変化を先取りする手がかりとして注目されます。

出典: WorldBakersSIAL Guangzhou to Reveal 7 Trends of China’s F&B Industry

新業態・注目店UK

ドバイの注目クラフトベーカリー特集

ドバイ発の全粒粉サワードウ専門店「Birch Bakery」をはじめ、天然素材にこだわる個人経営ベーカリーが紹介されています。2019年の開業以来支持を集めており、中東における職人系ベーカリー文化の広がりがうかがえます。

出典: Web (UK)The Insider Guide to the Best Artisan Bakeries in Dubai

2026年7月15日(水)

原料・相場Global

欧州製パン協会、小麦の排出量30%減へ

欧州の工業製パン協会AIBIが、小麦・小麦粉の生産に伴う温室効果ガス排出を2030年までに30%削減する「サステナブル・ホイート・イニシアチブ」を発表しました。生産者の低炭素化への移行を後押しする狙いがあり、原材料調達の持続可能性が業界全体で意識され始めていることがうかがえます。

出典: WorldBakersAIBI to Reduce Wheat and Flour Emissions Across Europe

技術・製法US

乾燥ライサワー種入りのアルチザン風ベース

業務用生地ベースを手がけるBreadPartnersが、乾燥させたライ麦サワー種を配合した新しいベースを発表しました。天然発酵のような風味と香りを、仕込み工程を増やさずに再現できる点が特徴で、小規模店でも導入しやすい選択肢になりそうです。

出典: Baking BusinessBreadPartners’ new base supports artisan-style production

トレンドGlobal

ダウン・フーズが見る2026年の潮流

製菓製パン素材メーカーDawn Foodsの調査チームが、2026年のベーカリー業界を形づくる主要なトレンドをまとめて発表しました。消費者の嗜好や食べ方の変化が製品開発にどう反映されていくかを示す内容で、今後の店づくりの参考材料になりそうです。

出典: Web (Global)Dawn Foods Shares Four Bakery Trends to Watch This Year - Frozen Food Europe

技術・製法Global

艶やかな仕上げは卵液ひと手間で

海外メディアFoodieが紹介したのは、家庭でもプロでも使える「艶出し卵液」のひと工夫です。丁寧に卵液を塗るだけで焼き上がりの見栄えが格段に良くなるといい、特別な材料や道具を増やさずに仕上がりの印象を底上げできる点が魅力です。

出典: Web (Global)Give Homemade Pastries A Glistening Bakery-Level Look With One Easy Move - Foodie

トレンドFR

チーズ香るコルドンブルーロール

フランスの業界誌La Toqueが紹介したのは、モルビエAOPを使ったコルドンブルー風のロールパンです。アレンジがしやすく、惣菜系スナックのラインナップに組み込みやすい点が注目されています。ヴィエノワズリー生地に総菜を合わせる発想は、日本の店でも応用できそうです。

出典: La ToqueRolls de cordon-bleu au morbier AOP

カルチャーGlobal

見た目が独特なタイ発ペストリー、SNSで話題

タイ・パタヤ発のあるペストリーがSNSで話題になっています。見た目が「皿に髪の毛が乗っているよう」で観光客を驚かせているそうですが、実際に口にすると優しい甘さの生地だと分かり、その見た目と味のギャップが拡散のきっかけになっているようです。

出典: Web (Global)This seemingly inedible Thai pastry freaks out TikTok and tourists, but its real taste confuses everyone - Edgar

2026年7月14日(火)

原料・相場US

カカオ価格下落でチョコ需要増

Barry Callebautの販売量が、カカオ豆価格の下落を背景に前年比6%増となり、2年ぶりの四半期増加となりました。チョコレート原料の価格動向は、焼き菓子店の仕入れ計画にも直結するテーマです。

出典: Baking BusinessBarry Callebaut volume rises amid falling cocoa bean prices

技術・製法US

発酵がもたらす表示と栄養価

発酵はクリーンラベル対応、風味の向上、栄養機能の面で改めて注目されていると業界メディアがまとめています。天然酵母や長時間発酵に取り組む個人店にとって、その価値を顧客に伝える切り口として参考になりそうです。

出典: Baking BusinessFermentation in Baking: Natural Preservation, Flavor Innovation, and Functional Nutrition

トレンドUS

ベーグル専門店、飲料に進出

米国の人気ベーグルチェーンJeff's Bagel Runが、微量カフェイン入りフルーツドリンク「Refreshers」を発売しました。ブルーベリードラゴンフルーツなど3種のフレーバーで展開し、パン以外の商品で客足を広げる狙いがありそうです。

出典: Bake MagazineJeff's Bagel Run introduces line of lightly caffeinated fruit beverages

カルチャーFR

プラリーヌタルト、世界最大に

2025年プラリーヌタルト世界チャンピオンのトマ・デュラ氏が、リヨンで直径4メートルという世界最大のプラリーヌタルトを公開制作し、新記録を樹立しました。地域の名物菓子を大胆なスケールで見せる試みは、来店客の目を引く演出としても参考になりそうです。

出典: La ToqueÀ Lyon, Thomas Dura bat le record du monde de la plus grande tarte à la praline

新業態・注目店US

シンプルさを貫く小さな夢の店

フロリダ州セントピーターズバーグのThe Crumb Factoryは、オーナーの長年の夢を形にした小さなベーカリーです。商品構成をあえて絞り込み、シンプルさを軸にした店づくりが紹介されています。

出典: Bake MagazineSimplicity is key at The Crumb Factory

技術・製法IT

ナッツの品質検査、非破壊で

イタリアでは、長期保存中にカビ毒リスクが高いヘーゼルナッツなどの選別に、非破壊的な評価手法の研究が進んでいます。従来の選別方法にはコストや精度の課題があり、小規模な焼き菓子店の仕入れ管理にもヒントになりそうです。

出典: Pasticceria InternazionaleValutazione non distruttiva delle nocciole

2026年7月13日(月)

カルチャーFR

彫刻のようなケーキ「ケーキデザイン」仏で拡大

元スタイリストのAnnie Konéさんは、フランスで「ケーキデザイン」という分野を切り開いた先駆者です。緻密な装飾を施した大型ケーキを手がける会社Cake Eatを設立し、一般向け・プロ向けの講習会でも技術を伝えています。装飾ケーキという新しい商材の広がりを示す事例といえます。

出典: La ToqueAnnie Koné : designer de gâteaux et formatrice dans le Nord

2026年7月12日(日)

トレンドFR

自家製ソースがサンドの差別化に

フランスのスナッキング市場で、ハリッサやペスト、サムライソースなど既製ソースの品揃えが急速に多様化しているそうです。サンドイッチやサラダの味の個性化にソース選びが重要な役割を果たしているとのこと。日本のベーカリーカフェでもソースの工夫が差別化のヒントになりそうです。

出典: La ToqueHarissa, pestos, samouraï : des snacks à toutes les sauces

技術・製法UK

スマート機器がサワー種の世話を自動化

King Arthurが発売した「Sourdough Sidekick」は、家庭のパン愛好家向けにサワードウ種の温度管理や給餌タイミングを自動化するスマート機器です。センサーで発酵状態を見守り、通知で知らせる仕組みとのことです。個人店でも種継ぎの手間を減らすヒントになるかもしれません。

出典: Web (UK)King Arthur Sourdough Sidekick Automates Starter Care With a Smart Baking Gadget

カルチャーGlobal

「分け合うケーキ」が若者に流行

中国で、6〜8人ほどがカジュアルに集まりホールケーキを切り分けて楽しむ「分蛋糕」という習慣がSNSで急速に広がっているそうです。投稿はその日のうちに集まりが埋まるほどの人気で、誕生日に限らない気軽な集いの場としてケーキが位置づけられています。ホールケーキの新しい消費シーンとして注目です。

出典: Web (Global)Posts Fill Up the Same Day... 6-8 People Gather for Casual "Cake Breaking" [China.zip] - The Asia Business Daily

新業態・注目店UK

モール内に出店するパティスリー

イギリス・サリー州のショッピングセンター内に、Slindon Patisserieが新しい売店をオープンしました。クリームケーキやタルトから、フォカッチャ・サワードウなどのパンまで幅広く扱っています。テナント型の小規模出店は、日本の個人店にとっても参考になりそうです。

出典: Web (UK)The new Surrey bakery stall with incredible cream cakes, epic pastries and artisan bread - Surrey Live

2026年7月11日(土)

ダイジェスト2026-W28

今週の世界のパン:猛暑と折り込みの攻防

今週は記録的な猛暑がヴィエノワズリーの品質管理に影響を与えている話題が目を引きました。一方で、前日のパンを活かすレシピや週3日営業といった小さな工夫、地方の個人店が行列を呼ぶ事例も相次いで報告されています。派手な設備投資よりも、日々の仕込みと発信の仕方を見直す動きが世界各地で広がっているようです。

猛暑がヴィエノワズリーを直撃 技術・製法

猛暑によるバターの折り込みと発酵管理の難しさは、日本の夏場の工房でも共通の悩みです。真夏の作業工程を見直す具体的なきっかけになりそうです。

前日のパンを活かす一皿 技術・製法

前日のパンを塩味の一皿に仕立てる発想は、廃棄ロス削減に悩む小さな店にとってすぐ応用できるヒントです。

サンフランシスコ発、弓型クロワッサン トレンド

複数のヴィエノワズリー技術を組み合わせた弓型クロワッサンは、折り込み生地の新しい見せ方として挑戦しがいがありそうです。

小さな町のベーカリーに全国から行列 新業態・注目店

地方の小さな町でも、丁寧な仕込みと発信次第で全国から注目される好例です。規模を追わない経営のヒントになります。

続く店であるために、三者三様の経営術 経営・マーケット

規模の異なる三者三様の経営術は、事業を長く続けるための視点が詰まっており、独立系ベーカリーの参考になりそうです。

今週の世界のパンの話題 — X観測

コストコベーカリーの新作がバイラル

7月上旬、コストコのベーカリー部門でブルーベリーカスタードパイやワッフルコーンバーケーキなどの新作デザートが注目を集めています。会員の間で人気爆発し、複数店舗で話題となっています。夏らしいフルーティーなスイーツがトレンドです。

サワードウのハイブリッド製品拡大

2026年もサワードウがベーカリーのトップトレンドとして継続中です。サワードウナッツやフォカッチャなどの新ハイブリッド商品の発売が増え、欧米で好評です。風味豊かで健康志向の製品が支持されています。

夏のベーカリーフレーバートレンド

米国と欧州で夏向けにフルーティーやスパイシーな新作ペストリーが登場しています。ノスタルジックな味わりにグローバルなひねりを加えた商品がSNSでシェアされています。ベーカリー各店が季節限定品を強化中です。

猛暑対策も廃棄ロス削減も、結局は日々の小さな見直しの積み重ねであることが今週の記事から見えてきました。来週も、規模を問わず参考にできる工夫を探していきたいと思います。

トレンドGlobal

食物繊維トレンド、世界で存在感

原料メーカーBENEOが、シカゴで開催されるIFT FIRST 2026で「食物繊維」をテーマに講演を予定しています。SNSで話題の「ファイバーマキシング」など、消費者の食物繊維への関心が高まっているとのことです。パンや焼き菓子の原料選びにもヒントになりそうな動きです。

出典: WorldBakersBENEO to Tackle Dietary Fiber Topics at IFT FIRST 2026

新業態・注目店UK

がん闘病きっかけの無添加パン屋

イギリス・ジャージー島で、がんの診断を機に70歳近くで開業した「Four」というベーカリー&ショコラトリーが話題になっています。パンもチョコレートも、加工度をできるだけ抑えた原材料選びにこだわっているそうです。人生の転機から生まれた小さな店の姿勢に共感が集まっています。

出典: Web (UK)FOCUS: Cancer diagnosis inspires launch of minimally processed bakery - Bailiwick Express News Jersey

経営・マーケットUK

ウェールズの人気パン屋、卸拡大へ

イギリス・コンウィの人気ベーカリーが、根強い需要を受けて卸売事業の拡大と2号店の開設を検討しています。夫婦二人で営む小さな店が一歩踏み出そうとしている様子が伝わってきます。

出典: Web (UK)In demand Conwy bakery eyes wholesale expansion and second shop!

トレンドFR

個包装スナックがフランスで拡大

フランスでは持ち運びやすく衛生的な「個包装スナック」の需要が広がっています。忙しい消費者の「すぐ食べたい」というニーズに応える形で、フォーマットの多様化が進んでいるようです。ヴィエノワズリーや惣菜パンの個包装化も選択肢として検討されています。

出典: La ToquePratiques et originaux, les snacks scellés séduisent

トレンドGlobal

ミルクシェイク味クッキーが受賞

ラスベガスで開催されたSweets & Snacks Expo 2026で、The Graceful Cookie Companyの「ストロベリーミルクシェイククッキー」が最も革新的な新製品賞を受賞しました。レモンチーズケーキやブルーベリーパイなど、デザートを丸ごと再現するようなフレーバー展開が評価されたようです。ドリンクやデザートの味をクッキーに落とし込む発想は、日本の焼き菓子にも応用できそうです。

出典: WorldBakersThe Graceful Cookie Company’s Strawberry Milkshake Cookie Wins Award at the 2026 Sweets & Snacks Expo

技術・製法Global

猛暑がヴィエノワズリーを直撃

イギリスの記録的な猛暑で、クロワッサンやデニッシュなど層を生かしたヴィエノワズリーの品質低下が指摘されています。高温下ではバターの折り込みや発酵管理が難しくなり、サワードウなど他の人気商品にも影響が出ているようです。真夏の作業工程を見直すきっかけとして注目されています。

出典: Web (Global)There’s a reason hot places have flatbread: How the UK heatwave is changing baking

2026年7月10日(金)

カルチャーFR

Z世代とどう向き合うか

フランスの業界誌La Toqueが、1997〜2012年生まれのZ世代への向き合い方を特集しています。スピード感・透明性・独自の体験を重視する世代とされ、接客や情報発信のあり方を見直すきっかけになりそうです。

出典: La ToqueComment apprivoiser la génération Z ?

新業態・注目店US

キング・アーサー、製パン学校を新設

King Arthur Baking Co.がバージニア州アレクサンドリアに、直営店を併設した新しい製パン・製菓学校を開設します。小売店舗と学びの場を組み合わせる形は、技術継承や顧客との接点づくりの参考になりそうです。

出典: Baking BusinessKing Arthur Baking Co. to open baking school

技術・製法Global

オーブンの積み下ろしを自動化する新システム

ベーカリー設備メーカーのMIWEが、オーブンへの生地の出し入れを自動化する新しいラインを発表しました。完全自動・半自動の両方があり、人手のかかる作業を減らして効率を高めることを目指しています。規模の大きな工房向けが中心ですが、今後の省人化の方向性を知る手がかりになりそうです。

出典: WorldBakersMIWE Launches New Line of Automated Oven Loading and Unloading Systems

トレンドUS

GLP-1時代の「小さなご褒美」

食欲抑制薬(GLP-1系)の利用者増加を受け、アメリカでは少量でも満足感のある高品質な焼き菓子への関心が高まっています。ミニサイズの贅沢なペストリーやスイーツが新しい消費スタイルとして注目されており、量より質を重視した商品構成のヒントになりそうです。

出典: Baking BusinessPacking in nutrients, quality for GLP-1 users

トレンドGlobal

サンフランシスコ発、弓型クロワッサン

サンフランシスコ・ベイエリアで「Bowクロワッサン」と呼ばれる弓なりの成形のクロワッサンが話題になっています。複数のヴィエノワズリー技術を組み合わせた高難度の商品で、職人自身も「一番難しい成形」と語るほどですが、その分お客様からの反響も大きいようです。

出典: Web (Global)The Bow Croissant Is the San Francisco Bay Area’s New ‘It’ Pastry | Eater SF

トレンドIT

グルテンフリー菓子、需要は伸び続ける

イタリアでグルテンフリー菓子の需要が拡大する中、「Komplet Gluten Free Cake」という粉末ミックスが紹介されています。マフィンやビスケット、パン・ディ・スパーニャなど幅広い焼き菓子に対応でき、専門知識がなくても品質の高いグルテンフリー商品を作れる点が注目されています。

出典: Pasticceria InternazionaleVersatilità e qualità senza compromessi

2026年7月9日(木)

経営・マーケットGlobal

スーパーの簡易ベーカリー、独立店を圧迫

ドイツでは、スーパーマーケット併設の簡易ベーカリー(Backstation)が急速に増えており、伝統的なパン屋にとって競合となっています。それでも多くの客は、依然として地元のパン屋を選んで買い物をしているようです。

出典: Web (Global)Brötchen und Teilchen: Backstationen boomen – viele Bäckereien müssen kämpfen - Wirtschaft Regional - Rhein-Neckar-Zeitung

トレンドGlobal

欧州・アジア太平洋、2026年の甘いパン動向

原料メーカーDawn Foodsが、世界3000人以上の消費者調査をもとにした2026年版トレンドレポートを欧州・アジア太平洋地域向けに発表しました。甘いベーカリー分野の今後を形作る4つの主要トレンドが軸になっているそうです。

出典: Web (Global)Dawn Foods launches 2026 trend report for Europe, AMEAP - Baking & Biscuit

カルチャーIT

パネットーネと『旅』という主題

パネットーネは19世紀後半から海を渡ってきた歴史があり、当時の新聞には南北アメリカへの発送広告も残っています。この歴史にちなみ、次回のRe Panettone賞では『旅』がテーマに選ばれました。

出典: Pasticceria InternazionaleIl panettone e il viaggio

新業態・注目店IT

ミラノに根付く、街の毎日のパン屋

ミラノのピアッツァ・ヴェトラ21番地に、La Brumaという街のパン屋が誕生しました。見せるための店ではなく、地区の日常の暮らしに寄り添うことをコンセプトにしているそうです。

出典: Italian GourmetLa Bruma, il pane è quotidiano e di quartiere

カルチャーFR

製粉業に女性トップの新しい風

フランスの製粉業界で、Eugénie GirardeauさんやKarine Forestさん、Marine Guérineauさんら女性経営者が相次いで台頭しています。伝統的に男性中心だった製粉所の経営に、新しい視点と刷新の動きが生まれているようです。

出典: La ToqueMeunerie : les minotières insufflent un vent de renouveau

技術・製法US

生菓子(ロースイーツ)、軽さへの進化

カシューナッツやココナッツオイルに頼りがちだったロー・デザートですが、素材理解が進み、より軽やかで洗練された食感を目指す作り手が増えているそうです。重さより繊細さを追求する新しい潮流が見えてきました。

出典: Pastry Arts MagazineThe Lighter Side: Mastering Mild Textures in Raw Desserts

2026年7月8日(水)

技術・製法US

油脂選びが決める食感とコスト

アメリカの業界誌が、パンや焼き菓子における油脂選びの考え方を紹介しています。コスト、表示ラベル、機能性のバランスをどう取るかで、生地の口当たりや保存性が変わってくるとのことです。バターと植物油の使い分けを見直すきっかけになりそうです。

出典: Baking BusinessChoosing fats and oils: Balancing cost, label, performance

経営・マーケットFR

続く店であるために、三者三様の経営術

フランスの業界誌La Toqueが、複数ブランドを立ち上げたパティシエ、ブーランジュリー・ネットワークを率いる転身組、パリで複数店舗を構えるオーナーという三者に取材しています。Nicolas Paciello氏、Jean-François Bandet氏、Arnaud Delmontel氏が語るのは、事業を長く続けるための工夫。規模の大小を問わず、個人店の継続に役立ちそうな視点が詰まっています。

出典: La ToqueCréateurs d’entreprise : l’art de durer selon trois pro(fil)s

トレンドGlobal

健康志向と'ゆるい贅沢'が売り場を変える

アメリカの食品小売業界イベントIDDBA 2026では、消費者の財布事情が厳しくなる中で、健康志向・世界各地の風味・罪悪感の少ない'ちょっとした贅沢'がベーカリー売り場のトレンドとして挙げられています。値段と満足感のバランスを取る商品づくりが、今後の鍵になりそうです。

出典: Web (Global)IDDBA 2026: Trends Reshaping the Dairy, Deli and Bakery Aisle | Progressive Grocer

新業態・注目店US

キングアーサー、学校併設店をバージニアに

アメリカの製粉・製菓ブランド、キングアーサー・ベーキング社がバージニア州アレクサンドリアに新店舗を開きます。小売店とベーキングスクールを一体化した拠点で、同社としてはバーモント州外で初めての複合型店舗になるとのことです。学びと販売を同じ場で提供する試みは、教室を併設したい小さなベーカリーにもヒントになりそうです。

出典: Bake MagazineKing Arthur Baking Company to open school and store in Virginia

新業態・注目店IT

トリノ近郊に美食文化の新拠点「Laboròt」

トリノ近郊リヴァルタのCascina Parianiに、Mattia氏とAnna Pariani氏が手がける新しい美食・文化拠点「Laboròt」がオープンしました。世界各地の優れた食材と20年にわたり向き合ってきた二人が、料理人や菓子職人、生産者とのつながりを生かして作り上げた場だそうです。パン屋という枠を超えた、食と文化が交わる場づくりのヒントになりそうです。

出典: Pasticceria InternazionaleLaboròt

新業態・注目店Global

ロンドンの人気店、デットフォードへ移転拡大

ロンドンで評判のToad Bakeryが、デットフォードのより広い新店舗へ移転しました。人気のパンやヴィエノワズリー、創作ペストリーの生産量を増やしながら、これまでの職人技を守る姿勢を保っているといいます。小さな個人店が規模を広げる際の一つのお手本になりそうです。

出典: Web (Global)London: The ultimate UK food guide: 10 most exciting new London restaurant openings of 2026 | World News - The Times of India

2026年7月7日(火)

経営・マーケットFR

仏製粉会社、経営支援にも力

フランスの製粉会社各社が、新商品開発だけでなく職人パン屋への経営支援にも力を入れているそうです。原料供給にとどまらず、独立系ベーカリーの事業運営に伴走する動きが業界内で広がっています。

出典: La ToqueAu fournil ou à la gestion, les meuniers nourrissent l’innovation boulangère

カルチャーGlobal

ゴア発、初のシングルオリジンチョコ

インド・ゴア出身のAlvinia De Souzaさんが、荒れた土地の再生からカカオ栽培を始め、ゴア初のシングルオリジンBean-to-Barチョコレートを作り上げたそうです。World Chocolate Dayに合わせて紹介された取り組みです。

出典: Web (Global)From cacao grove to chocolate bar – The Navhind Times

トレンドUS

クッキー×ミルク、ラテになる

ニューヨークのLevain Bakeryが、看板商品であるクッキーとミルクの組み合わせをラテとして商品化しました。定番のペアリングを飲み物に転換する試みで、既存の人気商品を新しい形で展開するアイデアとして参考になりそうです。

出典: Bake MagazineLevain Bakery debuts cookie milk latte

新業態・注目店UK

巨大ケーキの新店に4時間待ち

ロンドンに「究極のデザート店」を掲げるGet Bakedの実店舗がオープンし、初日には4時間待ちの行列ができたそうです。特大サイズのケーキやベイクドグッズが話題を呼んでいます。

出典: Web (UK)The 'ultimate dessert shop' just opened in London — with ginormous cake slices | Metro News

新業態・注目店UK

庭先や道端が小さなパン屋に

米オレゴン州クラッカマス郡で、自宅の庭先や道端の屋台を使った小規模なパン屋・農家販売が広がっているそうです。大きな設備投資をせずに始められる小商いとして、地域の家庭焼き手たちに支持されています。

出典: Web (UK)Where sourdough meets the sidewalk: Roadside bakeries pop up across Clackamas County - oregonlive.com

カルチャーUK

サンパウロ、女性経営者が急増

サンパウロのパン屋6,000店のうち1,800店を女性が経営しており、この10年で280%増加したそうです。研修プログラムやSNSでの発信が、伝統的に男性中心だった業界の構成を静かに変えつつあるとのことです。

出典: Web (UK)Women Are Quietly Taking Over São Paulo's Bakeries

2026年7月6日(月)

トレンドGlobal

野菜使いのデザートに世界的注目

インドをはじめ各国のペストリーシェフの間で、ビーツやかぼちゃ、さつまいもを使ったデザートが広がりつつあるようです。季節性やサステナビリティを意識した動きとして、アルチザンなサワードウやヴィエノワズリーへの回帰と並行して語られています。日本発のふわふわチーズケーキが海外で参照点になっている点も興味深いところです。

出典: Web (Global)Bakery Boom: Why Everyone's Obsessed With Artisan Breads & Pastries Right Now | t2ONLINE

カルチャーGlobal

100年続くデリーの老舗、家族の記憶として

英国統治時代から続くデリーの老舗ベーカリーWenger'sが、クリームロールなどの定番商品とともに約100年にわたり地元の人々に愛され続けているそうです。世代を超えて通う「習慣」としての存在感が紹介されています。

出典: Web (Global)Inside The 100-Year-Old Bakery That Became A Generational Ritual For Delhi Families

経営・マーケットFR

仏の農協、ベーカリー業界に参入進む

フランスでは製粉業に強みを持つ農業協同組合が、ベーカリー分野への投資を広げているそうです。北部のLouise、南西部のLa PanetièreやSecrets de Painsなど、フランチャイズへの直接出資という形も見られるとのことです。

出典: La ToqueLes coopératives agricoles investissent la boulangerie

新業態・注目店UK

小さな町のベーカリーに全国から行列

ウェールズの小さな町フィシュガードにあるNourish Bakeryが、ペストリーとサワードウブレッドで全国的な注目を集め、店の前に行列ができているそうです。地方の個人店であっても、丁寧な仕込みと発信の仕方次第で広く知られる可能性を示す事例といえそうです。

出典: Web (UK)Popular bakery which gained national recognition sees queues form down the street

新業態・注目店Global

評判のクロワッサン、新店が話題に

友人の勧めで訪れたという新しいハイストリートのベーカリーで、「Koselig」と名付けられたクロワッサンが「今まで食べた中で一番」と評されているそうです。新規開業店の口コミ広がりの一例として参考になりそうです。

出典: Web (Global)What we thought of the pastries at this new high street bakery

2026年7月5日(日)

カルチャーGlobal

開店数分で完売、リバプールの新店

リバプールに新しくオープンしたベーカリーが、開店からわずか数分で商品を売り切ったと話題になっています。1号店に続く出店で、地元客の期待の高さがうかがえるエピソードです。

出典: Web (Global)Dad tears up as customers fill new Liverpool shop within minutes of opening - Liverpool Echo

技術・製法FR

AIが後押しするパン職人の判断力

食品製造の現場で存在感を増すAIが、パン工房にもゆっくりと入り始めています。発酵管理や生地の状態判断など、職人の経験を置き換えるのではなく後押しするツールとして紹介されています。フランスの業界誌が、こうした「意思決定支援」としてのAI活用事例を伝えています。

出典: La ToqueIA : de nouveaux outils d’aide à la décision

新業態・注目店UK

スコットランドの新顔ベーカリー5選

英国メディアがスコットランド各地に誕生した新しいベーカリーとケーキ店をまとめて紹介しています。パンとケーキ、それぞれ個性の光る小さな店が選ばれており、地方都市でも独立系ベーカリーが増えている様子がうかがえます。

出典: Web (UK)The best five new bakeries in Scotland

トレンドUK

行列のできるモンキーブレッド専門店

ウェールズ・ポースマドグの小さなベーカリーが、名物の「モンキーブレッド」を求める行列で話題になっています。小規模店でも一つの看板商品が地域の名物として定着する好例といえそうです。

出典: Web (UK)We tried Porthmadog micro bakery where people queue for famous monkey bread | North Wales Live

2026年7月4日(土)

ダイジェスト2026-W27

今週の世界のパン:鮮度と働き方を見直す一週間

今週は原材料相場や老舗閉店のニュースも目立ちましたが、それ以上に「限られた資源でどう工夫するか」という実践的な話題が印象的でした。焼き菓子の日持ち、前日パンの活用、営業日の見直しなど、小さな店でもすぐに検討できるアイデアが揃っています。ヴィエノワズリーの技術面でも新しい動きが見られました。

油脂の使い方で焼き菓子の日持ちを延ばす 技術・製法

油脂の配合を見直すだけで焼き菓子の老化を遅らせられるという内容です。廃棄ロス削減に直結するテーマとして、日々の配合表を見直すきっかけになりそうです。

前日のパンを活かす一皿 技術・製法

前日のパンを卵・クリーム・ペコリーノで焼き上げる一皿は、廃棄せず付加価値をつける好例です。カフェメニューとしても応用が利きそうです。

週3日営業という選択肢 経営・マーケット

週3日の午後のみ営業というフランスの職人の選択は賛否ありますが、人件費・光熱費に悩む小規模店にとって一つの働き方の選択肢として参考になります。

折り込み生地向けチョコバトン新登場 技術・製法

折り込み生地での溶け出しを抑えるチョコバトンは、クロワッサンやデニッシュの仕上がり安定に直結する技術的な進化です。

パルマで「天然酵母マスターの一夜」パネットーネイベント カルチャー

夏にパネットーネを味わうという意外性のある企画ですが、天然酵母(リエヴィト・マドレ)の職人文化そのものに光を当てる催しとして興味深い試みです。

コスト高が続くなかでも、配合や営業スタイルの小さな見直しから道を探る動きが各国で見られました。来週も、派手さより実践につながる工夫に注目していきたいと思います。

カルチャーUK

73年続くインドの菓子店

インド・デヘラドゥンにある1953年創業の老舗ベーカリー「Elloras」が、地元で長く愛され続けています。バタートフィーやキャラメル菓子など1000種類以上の商品を扱い、創業者の想いを受け継ぐ姿が紹介されています。長く続く個人店のあり方を考えるきっかけになりそうです。

出典: Web (UK)500 baked treats, pure butter: Dehradun’s 73-year-old bakery is known for its caramelised stick jaws. But the ex-army man’s iconic shop is a treasure trove of nostalgic delights - The Economic Times

新業態・注目店UK

シャーブルックに3店舗目のパン屋

カナダ・ケベック州シャーブルックで、Boulangerie Les Vraies RichessesのJean-Pierre Oddoさんが3店舗目をオープンしました。街には焼き立てのパンやペストリーが並び、地域に根ざした個人経営の広がりを感じさせます。

出典: Web (UK)A cornucopia of breads and pastries graces the streets of Sherbrooke - Sherbrooke Record

トレンドIT

フルーツ型ヴィエノワズリー、伊で話題

イタリア・トリノの菓子店Tarìが、本物そっくりのフルーツを模したヴィエノワズリーを発表しました。各所で流行する「リアルフルーツ」トレンドを折り込み生地で表現する試みで、ビシェリンクリーム入りのモーレ・アントネリアーナに続く新シリーズです。見た目のインパクトと素材の組み合わせが評判になっています。

出典: Pasticceria InternazionaleAnche gli sfogliati diventano realistici

技術・製法IT

前日のパンを活かす一皿

イタリアの製菓誌が紹介するのは、前日のパンを使った塩味の一皿です。生クリームや卵、ペコリーノチーズ、季節の野菜を合わせて焼き上げる、シンプルながら廃棄ロス削減につながるレシピです。店頭メニューとしても応用できそうです。

出典: Pasticceria InternazionaleGustoso e insolito ricordo di pane

経営・マーケットFR

週3日営業という選択肢

フランスの職人の間で、週7日ではなく週3日の午後だけ営業するスタイルが話題になっています。人件費や光熱費の最適化を狙った動きで、あえて逆風に乗る選択として賛否が分かれています。小さな店ならではの働き方の見直しとして注目されています。

出典: La ToqueOuvrir trois jours par semaine, une vraie bonne idée ?

トレンドGlobal

消費者調査に見る4つの潮流

原料メーカーDawn Foodsが実施した3000人規模の消費者調査から、SNS映え、満足感のある一口、品揃えの多様化など4つの潮流が浮かび上がりました。数字の裏付けとともに、店頭でどう生かせるかのヒントが示されています。

出典: Web (Global)Vier Trends, ein Ziel: Dawn Foods übersetzt Konsumdaten in Bäckerei-Praxis

2026年7月3日(金)

新業態・注目店UK

英リバプールの人気店、新業態オープン

賞を受賞した経歴を持つコーヒーショップ兼ベーカリーが、リバプールのペニー・レーンに新業態「The Side Door」をオープンしました。プレーンサワードウ部門で高評価を得てきた実績のある店です。地域に根ざしながら業態を広げていく事例として参考になります。

出典: Web (UK)Award-winning coffee shop and bakery opens new venture on Penny Lane - Liverpool Echo

経営・マーケットFR

危機下でも利益率を守る、仏の知恵

原材料や燃料価格の高騰が続くなか、フランスのパン屋がどのように利益率を維持できるかを紹介する記事です。仕入れの見直しやレシピの最適化など、具体的な工夫が挙げられています。インフレ局面での経営判断のヒントになりそうです。

出典: La ToqueComment préserver la rentabilité de sa boulangerie en temps de crise ?

原料・相場FR

仏、小麦粉輸入が2年で45%増加

EU最大の小麦生産国であるフランスですが、実は小麦粉の輸入量は輸出量の2倍にのぼるという報告がありました。フランス製粉業組合(ANMF)の年次報告によると、直近2年間で輸入量は45%増加しています。原料生産国であっても、加工品としての小麦粉は海外依存が進んでいる状況です。

出典: La ToqueEn deux ans, les importations de farine ont augmenté de 45 % en France

経営・マーケットUK

老舗ベーカリーチェーン、100年の歴史に幕

ロンドンのベーカリーチェーン「Coughlans」が自主清算に入り、31店舗すべてを閉店することになりました。約100年続いた老舗でしたが、コスト増や消費動向の変化に対応しきれなかったとみられています。長く続いた店でも安泰ではないことを示す事例です。

出典: Web (UK)Romesh Ranganathan-backed London bakery chain Coughlans to close after almost 100 years | The Standard

原料・相場US

小麦作付面積、100年ぶり最小水準に

米国農務省(USDA)の最新統計で、小麦の作付面積が1919年以来最小となったことが判明しました。供給減少の見通しを受け、小麦先物価格は反発しています。今後の相場動向は製粉価格にも波及する可能性があります。

出典: Baking BusinessWheat futures rebound on USDA acreage cut

2026年7月2日(木)

トレンドGlobal

2026年のベーキング潮流、鍵は小型・低糖・個性派フレーバー

海外のペストリー専門家による2026年トレンド予測では、ミニサイズのケーキ、精製糖に頼らない甘さ設計、そして大胆な風味の組み合わせが注目されています。大量生産の均一な甘さから離れ、個性と満足感を両立させる方向性が強まっているようです。

出典: Web (Global)Baking Trends 2026: Mini Cakes, Healthier Bakes, Bold Flavours

トレンドUS

豆・プルスが配合トレンドに浮上

米国の食品開発で豆類やプルス(豆・レンズ豆など)を使った風味づくりが広がっています。アジア、中東、中南米由来のフレーバー発想が新たな配合のヒントになっているようです。

出典: Baking BusinessBeans, pulses gaining traction in formulations

原料・相場FR

仏ブルターニュでバニラ栽培が実用段階に

2020年からブルターニュ地方の生産者が始めたバニラ栽培が、18ヶ月の育成・加工期間を経て商業販売可能なサヤの収穫に至りました。もともと実験的な取り組みでしたが、フランス国内での新たな原料調達先として定着しつつあるようです。

出典: La ToqueD’abord expérimentale, la culture de la vanille s’ancre en Bretagne

原料・相場US

収穫期控え穀物在庫が増加

米国では新穀の収穫を前に穀物在庫が積み上がっています。今後の価格動向は天候と需要次第とされ、業界では市場の先行きを注視する声が高まっています。

出典: Baking BusinessGrain stocks climb ahead of harvest

経営・マーケットUK

英89年の老舗ベーカリー、コスト増で全店閉店

コメディアンのRomesh Ranganathan氏も共同出資していた英ウェストサセックスの老舗ベーカリーが、89年の歴史に幕を下ろしました。人件費や光熱費などの上昇で週あたり約2万ポンドのコスト増となり、事業継続が困難になったとのことです。

出典: Web (UK)'Gutted isn't the word' - West Sussex bakery co-owned by Romesh Ranganathan closes down

カルチャーIT

パルマで「天然酵母マスターの一夜」パネットーネイベント

7月20日、イタリア・パルマで「La Notte dei Maestri del Lievito Madre」が開催されます。天然酵母(リエヴィト・マドレ)の職人文化と地域アイデンティティに焦点を当て、夏にパネットーネを味わうという意外性のあるテーマで、パルマ市とパルマ・フード・バレーが後援しています。

出典: Pasticceria InternazionaleIl panettone in una notte d’estate a Parma

原料・相場IT

伊モンフェッラートでヘーゼルナッツIGPの新サプライチェーン

ピエモンテ州の高級砂糖漬け・ジャム・チョコレートメーカーAgrimontanaと、農業生産者Cascina Baroninaが提携し、Nocciola Piemonte IGP(ピエモンテ産ヘーゼルナッツ)の新たな生産・調達体制を構築しています。品質と産地保証を重視した取り組みです。

出典: Italian GourmetNel Monferrato nasce una nuova filiera d’eccellenza per la Nocciola Piemonte IGP

技術・製法US

折り込み生地向けチョコバトン新登場

Guittard社が発表した新しいチョコレートバトンは、焼成時の溶け出しを抑え、より安定した仕上がりを実現します。クロワッサンやデニッシュなど折り込み生地との相性が意識された製品です。

出典: Baking BusinessNew chocolate batons meet laminated dough demands

新業態・注目店Global

米オレゴンに日仏融合ペストリーの新店舗

オレゴン州ベンドで人気の「Pika Pika」オーナー、Vivienne Mariottiさんが隣接する旧アートギャラリー跡地に新店を開きます。コンセプトは「日本とフランスの感性を融合させた、上質なペストリー&カフェ」とのことです。

出典: Web (Global)New Japanese/French Inspired Bakery Opening in Downtown Bend - The Source - Bend, Oregon

経営・マーケットUS

R&Dは「基準品」づくりから始める

新商品開発の際、まず比較対象となる基準品(ゴールドスタンダード)を定めることで、規律ある開発プロセスが実現できると紹介されています。基準がないまま試作を重ねると評価が曖昧になりがちだと指摘しています。

出典: Baking BusinessPro Tip: Create a gold standard when starting an R&D project

原料・相場US

西アフリカ生まれの穀物フォニオに新展開

Terra Ingredients社が、亜麻仁生産のPremium Goldと組んで新たなフォニオ製品を発表しました。フォニオは西アフリカ原産の古代穀物で、グルテンフリー・高栄養価として注目されています。

出典: Baking BusinessTerra ingredients introduces new fonio products

技術・製法US

油脂の使い方で焼き菓子の日持ちを延ばす

油脂や油脂系乳化剤は生地の水分保持力を高め、老化による硬化を遅らせる効果があります。配合の工夫次第で焼き菓子の鮮度をより長く保てることが紹介されています。

出典: Baking BusinessUsing fats and oils to extend the shelf life of baked goods